使っていない土地、売るより活用する方が儲かる? 駐車場やレンタルポート、コインランドリー、自販機はアリか、ファイナンシャルプランナーが解説
中途半端に空いている土地はうまく活用することで、売るよりも収益を得ることができる場合がある。土地の広さやエリア、管理方法など、条件によって活用方法はさまざまだという。節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、詳しく教えてもらった。 【写真】空き地でコインランドリーを運営して収益を得る方法も。ほか、空き地の活用アイディアや注意点を写真とともに紹介
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近隣のニーズに合った活用を
基本的にはどのような活用方法でも一定の管理が必要になるため、手軽さを求めるのであれば、土地をそのまま貸し出すのがいいでしょう。ただ、収益のことを考えるのであれば、近隣のニーズを調べて、ニーズに合った活用をするのがおすすめです。 私も実家の空き地の活用方法を検討していますが、近隣に温浴施設があるため、EVステーションとして活用し、温浴施設の利用者に利用してもらうことなどを親に提案しています。 ただし、何かを設置する場合は初期費用や運営費用がかかることがほとんどなので、採算を十分に検討してから導入するようにしましょう。 ◆土地が広く、予算がある場合は駐車場やコインランドリーなど 空いている土地の広さによって活用方法は異なります。土地が広いのであれば、まず考えられるのは駐車場です。EVステーションやカーシェアの置き場の需要がある場合もあるでしょう。 近所にコインランドリーが少ないのであれば、コインランドリーを作って運営するという活用方法もあります。一例ですが、ランドリー機器の卸業者のTOSEIの公式サイトによると、10坪(33平方メートル)の都市型店舗で機器を5台置いた場合、工事費等を含む初期費用は2100万円~、機器のローン返済分等も含むランニングコストは1か月あたり約37万円が目安になるようです。 ◆LUUPポートや太陽光パネルなどに適したエリアも 空地が都心部であれば、LUUPやダイチャリなどレンタルサイクル系のポート(置き場)にするのもおすすめです。 日照時間の長いエリアなら、太陽光パネルを設置するという選択肢もあるでしょう。ただ、太陽光パネルは補助費用が出る一方で、近隣住民への配慮はもちろんのこと、点検費用の維持管理費に加え、最終的にかかる処分費用は高額になるため、売電で収益が出そうかどうかをきちんと計算してから設置するようにすることをおすすめします。 ◆土地が狭い場合は家庭菜園やレンタル倉庫としての貸出など 土地が狭い場合は、家庭菜園の場所として貸し出したり、プレハブを建ててレンタル倉庫として貸し出したりする方法もあります。 自動販売機の設置なども考えられますが、自販機荒らしなどセキュリティー面の懸念がある点が難点です。私も以前、実家の空き地に自動販売機を設置していたことがありますが、自販機内の現金を取られてしまうことがあり、設置するのをやめました。きちんと管理ができるのであればおすすめですが、セキュリティー面のリスクも考慮したうえで判断するといいでしょう。