自動車メーカーとアパレルがコラボ ワールド北青山ビルでファッションショー 内装の廃材などを衣装に
アパレルブランド事業を展開するワールドと、自動車メーカーやサプライヤーのデザイナーでつくる「ジャパン・オートモーティブ・インテリア・デザイナーズ(JAID)」は、ワールド北青山ビル(東京都港区)でファッションショーを開いた。自動車の内装に用いる素材で作った衣装などが披露された。 このファッションショーは「HORUMON NIGHT(ホールモン・ナイト)」と名付けられた。自動車や服などの「放るもん(廃材)」を使用し、自動車メーカーとワールドが協力して衣装に仕立てることがテーマだ。トヨタ自動車や日産自動車、ホンダ、ダイハツ工業、いすゞ自動車、トヨタ車体、トヨタ紡織のデザイナーらが参加した。 トヨタは樹脂の端材などを活用した楽器を製作した。日産は廃棄されるエアバッグなどを活用したドレス、ダイハツは使わなくなったアナログレコードを粉砕・再生したポリ塩化ビニールを用いたレインコートを披露した。 JAIDの中嶋孝之氏(トヨタ・クルマ開発センタービジョンデザイン部長)は、「SDGs(持続可能な開発目標)やエコという言い方をすると堅苦しい。JAIDらしく、〝ならではのアプローチ〟で(廃材を)服にできないかと考えて企画した」と説明した。異業種とのコラボレーションを通じ、新たなアイデアの発掘も目指している。