富裕層が日本株を「今、面白い」と注目している訳 個人投資家は中小型株投資ではプロよりも有利
■個人投資家は制約がない もうひとつは、プロがファンド運用目的で預かった1000億円は、何らかの理由で運用しなければならないということです。苦労して集めたお金を、「いいものがない」「今は機を待つべき」、といった言い訳で何にも投資せず運用しないわけにはいかないのです。 「本当に」自信をもって投資している銘柄以外にも、やや消極的だが投資せざるを得ない銘柄も混ざっていることがあります。こういう投資は損をしないことが大切なので、おのずとリターンも限定的です。
このような制約がかかった投資ポジションが玉石混交になっているのが、プロ投資のリターンなのです。 逆にいえば、個人投資家はプロとは異なり、1銘柄あたりのサイズ、運用したい金額、売買タイミングなどに何の制約もありません。本当に勝算が見込めるものだけを選りすぐって投資もできますし、より小さい規模の株式を丁寧にさらっていくことで、勝算が見込めるということでもあります。 日本の中小型株を個別に丁寧に研究していくことは、プロよりも個人投資家のほうが有利に働く投資ではないでしょうか。
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田中 渓 :投資家