夫婦間での会話は「平日30分未満」が4割以上!? 父の日に「ありがとう」を伝えて円満な家庭を築く方法
「ありがとう」「すごい」をコミュニケーションのきっかけに
私は、「家庭力アッププロジェクト®」の中で、「パパが何かしてくれたときは、100倍の“ありがとう”を伝えましょう」と話しています。 家族として過ごす時間が長くなると、つい「やってくれて当たり前」と考えてしまいがちです。でも、立場を逆にして考えてみると、例えばお皿洗いをしたことに対して「ありがとう」や「ごめんね」という言葉があるのとないのでは、全然違いますよね。言ってくれた方が、「やってよかった。次もがんばろう」という気持ちになります。 また、「言わなくてもわかってくれるだろう」と考えている方もいらっしゃいますが、実際には言葉にしないとまったく伝わりません。きちんと相手にわかる方法で伝えないと、感謝の気持ちを持っていたとしても相手には届かないのです。 コミュニケーションの1つとして、「ほめる」ということもおすすめです。子どもの頃は、遊びや勉強の中で大人にほめてもらうことがたくさんありましたよね。でも、大人になるとなかなかほめてもらうチャンスがありません。 誰かを褒めると、相手との信頼関係が強まり、良好な人間関係を構築することにつながります。また、ほめられた人は自信がつき、モチベーションも高まります。 最初は恥ずかしいかもしれませんが、言ったときの相手の喜ぶ表情を見ると自分もうれしくなりますし、言い続けるうちに相手も自分のことをほめてくれるようになったという話をよく聞きますよ。
父の日は子どもと一緒に手紙で伝える
まずは、今年の父の日に気持ちを手紙にして渡すのはいかがでしょうか? 長く文章を書くことが苦手という方は、「パパの好きなところ」を10コ書き出すだけでも気持ちが伝わります。「子どもと一緒に遊ぶときの笑顔」「最後にお風呂を入るときに洗ってくれる」など、どんなことでも構いません。きっとパパは「こんなところを見てくれて、いいと思ってくれているんだ」とうれしく感じることでしょう。 ママだけだと照れくさいというなら、子どもと一緒に書き出すのもいいですね。子どもはいいところを見つけるのが得意ですし、ママも気づかないような視点にビックリするかも。 日本人はカジュアルにほめる文化があまりないので、今年から父の日は「家族から感謝と好きなところを伝える日」という風に決めてみるのもいいですね。お花やモノをあげることも喜んでもらえると思いますが、ママと子どもからの気持ちのプレゼントは、パパにとって宝物になるはずです。きっと家族みんなの絆を深めることにもなることでしょう。