夫婦間での会話は「平日30分未満」が4割以上!? 父の日に「ありがとう」を伝えて円満な家庭を築く方法
こんにちは。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智です。 私はいつも主宰している「家庭力アッププロジェクト®」で、「普段パパに感謝の言葉をかけてる?」と質問をします。そうすると、手を挙げる人が少なくて、全体で2割もいないほど。 共働きと専業主婦どっちがいい? どちらも経験した母親たちが語る“現実”とは ママからパパに感謝を伝えていないと、子どもは「パパには感謝をしなくてもいい」と感じてしまうかもしれません。パパは家族のために会社で働いてくれて、見えないところで努力をしているもの。なかなか感謝されにくい環境といえますね。 6月16日(日)は父の日。母の日が生まれたのとほぼ同時期の1900年代初頭、アメリカで父の日の式典が行われたことが由来といわれています。日本で一般的に広く普及したのは1980年代に入った頃から。 「父の日」には、自分のお父さんに日頃の感謝を伝える方が多いと思いますが、今年は子どものパパである夫にも気持ちを伝えてみませんか? パパもママも忙しい毎日を過ごす中で、ゆっくり話をするきっかけにもなると思いますよ。
忙しいパパは家族と会話する時間が少ない
私は前回のコラムの中で「コミュニケーション不足は世界共通の問題点だ」というお話をしました。夫婦のコミュニケーション不足は人間関係にとどまらず、片づけや日常生活にも大きな影響を与えます。子どもの成長にも関わってくるかもしれません。 最近はメッセージアプリを使ったり、共有できるカレンダーに家族の予定を入れたりと、ツールを通したコミュニケーションが増えているものの、対面では少なくなってきているといわれています。アプリ内の会話の内容も、買い物のお願いや帰る時間の連絡、子どもの習い事の送迎についてなど、事務的で淡々としたものが多いとか。 夫婦で対面して会話をする時間について、平日は「30分未満」と答えた人が4割以上という報告があります。コロナが落ち着いた頃からリモートが減り、パパがまた通常出勤に戻ったことで、会話をする時間が減ってしまったという家庭もあるようです。 会社が8時間勤務として、通勤の往復にプラス1時間と考えると、家で過ごす時間は15時間。平均睡眠時間の7時間を引くと、8時間残ります。ごはんやお風呂などで3時間ほど費やすとすると、残りは5時間ほど。 でも、実際は残業をする方が多いでしょうし、家族が寝た後に帰ってきて生活がすれ違うこともあり、ママや子どもとゆっくり顔を合わせる時間はなかなか持てないというのが現状でしょう。 小さな子どもは、まずはパパとママの会話する姿を見てコミュニケーション能力が人間関係を学びます。夫婦の会話が少ないと、その学びの機会を子どもから奪ってしまうことにもなるのです。