グッチの新提案、バッグは「大小2個持ち」で おしゃれ感と機能性の両立でムードも操る
■多色で遊び心ある装い 量感バッグで引き出す
バッグの量感が増すと、相対的に服を着たボディーが華奢(きゃしゃ)に映ります。バッグを使った「引き算」のテクニックです。 ボトムスの横に添えるポジションがコントラストを際立たせます。 ウオーターカラーのバッグ2個持ちで軽やかなムードを呼び込みました。 ナロー(細身)シルエットのブラウン系スカートに寄り添わせて、ボトムスをシャープに見せています。ラベンダー色のレザーコートは色調がバッグと響き合うかのよう。彩りの豊かなコーディネートに仕上がりました。 バッグとウエアのパーツごとに色を変えた「カラーブロッキング」が動感を醸し出すスタイリングです。
■「トーン・オン・トーン」で濃淡を効かせて
同系色でまとめる「トーン・オン・トーン」は上品さや「きちんと感」が伝わりやすいコーディネート術です。 2個持ちバッグは目立つ存在だから、ルックのスパイスになってもらえます。最も濃い色をバッグに割り当てるのが配色の決め手です。 全体に様々な色合いの赤系であしらったトーン・オン・トーンの装いです。 赤やピンクなどの濃淡がそれぞれ異なるおかげで、弾むようなリズム感が備わりました。深い赤のバッグは薄いピンクのボトムスに寄り添わせ、透け感を際立たせています。 バッグを軸に据えて、似通った色を全体に散らすスタイリングは単色でそろえるよりもこなれた雰囲気に映ります。
■クラシックなコート 自然体ムードに見せる
バッグを2個持つメリットはムード面にもあります。 片方をエレガント系、もう片方をカジュアル系といった具合に雰囲気を変えれば、幅広い装いになじませやすくなります。テイストミックスの効果で、装い全体のこなれ感も高まる使い方です。 グリーンとブルーの2色を交わらせて、ナチュラル感を全身でまとったスタイリングです。 しっかりとした質感のコートに、透けるボトムスを組み合わせて異素材ミックスを印象付けています。草木の色に通じるグリーンのバッグは自然体ムードをまとわせました。 こちらも異素材のコンビネーションで、服とバッグの両方でミックス感を高めています。