グッチの新提案、バッグは「大小2個持ち」で おしゃれ感と機能性の両立でムードも操る
連載《ファッションハック》Vol.42
バッグの「2個持ち」が新たなおしゃれ演出として浸透し始めました。ミニバッグは見た目がチャーミング。でも、荷物が増えがちな外出シーズンには、収納力の面で心強いサブバッグも携えたくなります。そうした実用的なニーズに応える形で登場したのが、いまの「2個持ち」です。おしゃれ感と機能性を兼ね備えたスタイリングは、人気が広がる気配です。 【写真を見る】記事で紹介している魅力的なスタイリングの数々はここからチェック!
■アウターとのバランスに配慮 ビジネスにも
「GUCCI(グッチ)」は2025年クルーズ コレクション(同コレクションの位置付けは、本連載Vol.40「ルイ・ヴィトン流ドレスアップ術 煌めきコーデの極意」を参照) で、レザー製ハンドバッグとメッシュ仕立てビッグバッグの2個持ちを提案しました。 アウターとのバランスに配慮した立体的なスタイリングは、装いに動きと華やかさをプラス。「2個持ち」でも重たく見えない新感覚の使い方は、荷物が多くなりがちなビジネスシーンでも役に立ちそうです。
■「サイズ、形状、素材」をずらしてクールに
バッグ2個持ちを印象的に見せるには、互いに見た目の異なるタイプを選ぶのが賢明です。 ずらすポイントは「サイズ、形状、素材」。たとえば大と小、ハンドバッグとトート、レザーとキャンバス(布製)といった具合です。 レザーのハンドバッグにメッシュ素材のバッグを組み合わせて、2個持ちのお手本的なずらし加減に整えました。 小ぶりバッグと広口ビッグバッグというサイズ面でも好対照です。ウエアはレザーで仕立てたブラウン系アウターに、イエローのシアースカートを合わせて、抜け感(気負わない雰囲気)を演出。 オリーブグリーンでそろえた2個のバッグがほのかにミリタリー風味も添えて、クールなムードに仕上がりました。
■濃いカラーのバッグ 差し色使いでバランス
2個持ちは視線を引き込むので、ルックのアクセントづくりに役立ちます。 目立ち具合をさらに高めるには、はっきりした色を選んで。服の色を淡く、バッグの色を濃くするバランスが効果的です。 パウダーイエローのレザーコートとパウダーピンクのシアースカートを組み合わせて、上下を淡いトーンにまとめました。 一方、右手に提げた2個持ちバッグはどちらもワインレッド系。バッグの色が服のペールトーンを効果的に引き立てています。装い全体を引き締める「差し色バッグ」としての使い方。 バッグが2つあることによって、立体感が一段と高まる仕掛けです。