雨宮塔子さん流の“好き”を詰め込んだ「パリの家」が完成!「心寛げるリビング」のインテリアとは?
ベースは落ち着いたトーンでシンプルに
リフォームから手掛けた今の部屋ですが、壁や床、ドアなどに使う色数をできるだけ減らしました。インテリア製品や生活雑貨も基本的に飾り気のないシンプルなものを選んでいます。色味は白、黒、オートミールカラー、グレーなど、落ち着いた色合いでトーンを統一。ナチュラルになりすぎず、温かみもある部屋になりますし、季節の花やグリーンを飾ったときにもよく映えます。
パリらしい両開きの窓がお気に入り
この家に決めた理由のひとつが、ふんだんに日差しが注ぐ2面採光の大きな窓です。アパルトマン自体が道路からだいぶ入ったところに建ち、中庭に面しているのでとても静かで窓から外を望んでも誰とも目を合わせずに済む。なのでカーテンは取り付けず光をたっぷり取り込みます。日本、特に都市部ではなかなか叶わないことですが、オスマニアン建築ならではの、この観音開きの窓はとてもパリらしい雰囲気で気に入っています。
雨宮さんのリビングに欠かせないインテリア ひとり掛けのフリッツ・ハンセンのチェア
東京で購入し、パリに運んできた「FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)」のチェア。ファブリックの色も自分で選びました。
ブラックの色味とフォルムが美しいリーディングランプ
ソファに合わせて自由が丘で購入した、「IDÉE(イデー)」の「ランパデール アン ルミエール」。ブラックの色味とフォルムに惹かれて。
パリのメルシーで購入した長年愛用中のクッション
かれこれ10年以上使っている小ぶりなクッションは、パリのマレ地区にあるセレクトショップ 「Merci(メルシー)」で見つけたものです。 随所に雨宮さんの“好き”が詰まったインテリア、いかがでしたでしょうか? タイルや水栓のパーツまでご自身で選んだというバスルーム、海外通販を使って取り寄せた照明など、居心地の良さとときめきの両方をとことん追求したご自宅は、著書『MY HOME , MY LIFE .』で詳しく紹介されています。次回はシンプルで美しいキッチンをご紹介します。お楽しみに。 撮影/篠あゆみ 取材・文/岡村佳代 構成/大平麻耶子