「大地の恵みを存分に吸収してうまいに決まってるんですよ」朝食バイキングに登場で評判の「長芋のとろろかけ放題」その裏には台風19号での大打撃から農地を再生させた生産者の決意と苦労が「作らない選択肢はない」
JAグリーン長野によりますと、長芋も40ヘクタールの畑で浸水被害に遭い、被害額は6100万円余りに上りました。 五明さん(災害当時): 「本当であれば支柱も倒れていることもないですし」 「流されちゃってるので本当に全くがらりと変わってしまいましたね」 五明さんの畑も当時、被害に遭い、耕作できる畑がおよそ4分の1に激減。 地中深くで収穫の時を待っていた長芋は、土が削り取られ、寒風にさらされました。 五明さん(当時): 「収穫間際でみんな傷ついちゃった。掘ってても申し訳ないなって感じです」 「1本も贈答用の芋を出せなかったので、それがほんと残念ですね」 台風19号災害で、松代の長芋は出荷量が減少。 畑だけでなく重機や農業機械も水に浸かるなどの深刻な被害を前に、長芋栽培をあきらめた農家も少なくありません。 それでも、五明さんは。 五明さん(当時): 「長芋を作らないという選択肢は私にはないので」 強い決意で土を何度も入れ直し、濁流に削られた畑を再生させました。 五明さん: 「身近な存在にありましたので、私の父も私のおじいちゃんも長芋を育てて収穫して夕飯のときには芋汁食べるぞって言ってたんで」 「あきらめるっていうのは一切ないですね。やってて楽しいんですよ。苦労はありますけどね。苦労したぶん楽しみも大きいので続けてます」 「うまいですよね。自分で作っておいてなんですけど、うまいですよ」 台風災害から5年。 地域の宝を大切に守り続ける五明さん。 収穫の時期を迎えとびきりの笑顔があふれます。 五明さん: 「昔っからね千曲川って氾濫が多いっていう川なんですけど、上からね氾濫のたびに肥沃な土が流れてきて、それが今ここに堆積してます。この大地の恵みを存分に吸収した長芋うまいに決まってるんですよ」 「まさに今が旬なのでぜひ食べてもらいたいと思います」
信越放送
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