多額の使途不明金で社長解任 農産物販売「信州下伊那くだもの直販」破産手続き開始決定 負債1億2600万円 社長は業務上横領で有罪に 「競馬で1億円以上の損失」
民間の信用調査機関・帝国データバンクによりますと、長野県飯田市の信州下伊那くだもの直販(資本金1000万円)が、10月31日に長野地裁飯田支部から破産手続きの開始決定を受けたことがわりました。 同社は1985(昭和60)年に設立された農産物の販売業者で、特産の柿などの果実を扱扱っていました。朝市での小売りや通販業者向けの卸売りも行い、2010年3月期には売上高3億8500万円を計上していました。 しかし、2013年5月に多額の使途不明金が判明。当時の社長が解任され、事業継続が困難になっていました。 その後、同社の刑事告訴により、元社長は業務上横領の罪で逮捕・起訴され、2016年に有罪判決を受けています。初公判で検察は「競馬で1億円以上の損失があった」などと指摘していました。 2014年から同社は事実上休眠状態になっていましたが、2024年、建物を取り壊すことになり、債務処理のため、今回の措置に至ったということです。 負債額は約1億2600万円にのぼると見られています。
長野放送