就寝前の「ほめ日記」で幸福度が上がる?1カ月間、自分の良いところを書き出してみた!
知らなかった自分と向き合える
トライの初日はまったくペンが進まず、「うれしいこと言われたかな?」と思い出すのに時間がかかったり、自分をほめる要素を見つけられずにいた。そんなとき、脳科学者である西剛志先生の本『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』のなかで書かれていた、使った言葉がその後の行動に影響を与える“プライミング効果”の話を思い出した。“脳は文章の一番最後にきた情報を印象に残しやすいという性質がある”ので、マイナスな言葉の後に“でも”を使えばプラスの言葉に変わるというもの。 私もその法則に従って、「寝坊してしまった。“でも”よく眠れたな」などと考えるようにし、そこから「急いで準備したら15分で家を出れるなんて過去最速じゃん。すごいよ私!」とほめる文を書く流れにしてみた。 するとネガティブな出来事から自分をほめるのが上手くなり、同時にそんな考えを持つ新しい自分に出会えた気もした。また人からうれしいことを言われたら、気づかなかった自分の長所を発見することができ、それが自信にも繋がった。
心が軽くなる
スタートして2週間目に感じたのは、起こることや言われたことをポジティブに変換し、素直に受け取れるようになったこと。今まであったネガティブな感情や考えすぎてしまう気持ちが薄くなり、心がふんわり軽くなったような気がしたのだ。また、気づいたら生活の中でうれしいことに敏感になり、脳が勝手にいいことを探すように……。今までならすぐ忘れてしまうような小さな出来事や会話も、まるで言葉のギフトをもらったような気持ちになり、喜びが持続する時間が増えた。「まだ2週間なのにそんなことあるの?」と自分でも驚いたけれど、これにはちゃんとした実験結果もあるみたい。 その日にあった “よかったこと” を3つ書き出す『スリー・グッド・シングス』を提唱したアメリカの心理学者マーティン・セリグマン氏が行なった実験によると、約60人を対象に“就寝前にいいことを3つ書き出す”という行為を1週間続けてもらったところ、ほぼ全員の“幸福度”が向上し、“うつの症候”が減少したのだそう。どんなことにもプラスの面を見つけられるようになると、見える世界はどんどん変わってくるのだなと実感した。