マイコプラズマ肺炎が大流行 関東で埼玉が最多…1医療機関あたりの患者数 全国でも過去10年で最多の拡大 特徴は頑固なせき 一部は重症化
国立感染症研究所の調査によると、マイコプラズマ肺炎の感染が過去10年で最多の拡大状況にある。 【表】都道府県ごとの1医療機関あたりのマイコプラズマ肺炎患者数 埼玉は関東で突出して感染拡大
最新データ(9月23日~9月29日)では、1医療機関あたりの患者数が全国平均1・64人と、昨年同時期の0・04人の41倍という急増ペース。 中でも埼玉県は、1医療機関あたりの患者数が4・25人と関東で最多だった。 関東では、東京都が2・96人、茨城県が2・77人、神奈川県が2・17人、千葉県が1・44人、栃木県が1・14人、群馬県が1・0人の順。 全国最多は福井県の5・33人。1医療機関あたりの患者数が3人を超えているのは埼玉と福井の2県のみ。 厚労省によると、マイコプラズマ肺炎は頑固なせきをともなう呼吸器感染症で、小児や若い人に比較的多い。 症状は、発熱や全身の倦怠感、頭痛、せきなど。せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴。感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続くが、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもある。 5~10%未満の人で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されている。
=埼玉新聞WEB版=
【関連記事】
- はしかに感染…10代男性が陽性、さらに一緒に寝泊まりした友人も感染 4日後に発症し自宅療養 イオンレイクタウンに訪れ、ゲームセンターで遊んでいた
- はしか感染の女性、戸田の20代…蕨の日高屋で勤務 京浜東北線も利用、不特定多数の人と接触か
- はしか感染、さいたまの男性 JRなどで与野、秋津、新秋津、南浦和、池袋、西武球場前駅を利用…野球観戦
- 手足口病の感染増加 埼玉県内、1医療機関当たり21・75人 警報の基準を大幅に超える 乳幼児が集団生活している保育施設、幼稚園で集団感染起こりやすい 「必ず手洗いを」と呼びかけ
- 男性死亡…エムポックス(サル痘)感染の30代、国内初の確認 海外渡航歴なし 発熱、頭痛、リンパ節の腫れ…子どもや妊婦は重症化も 男性はHIVに感染していた