【福岡ボート・一般】永田啓二 こんなに気合が入るレース場はない
<16日・福岡ボート・5日目> 嫌な流れを断ち切った。準優は10Rの齊藤仁、11Rの中澤和志と1号艇が次々と敗れる中、準優12Rの1号艇永田啓二(40)=福岡=は西村拓也、鳥飼眞との接戦を制して白星を奪取。すっきり完勝とはならなかったが、道中はさすがのさばきで今節のシリーズリーダーが強さを見せつけて、優勝戦のポールポジションを勝ち取った。 機力は問題ない。「最近のいい時と比べたら見劣りますね」と言うが、行き足や伸びは低調機シリーズの今節では上位のレベル。同じ伸び型の中澤和志や鳥飼眞からも、「永田君の方が出ている」と証言するほど。以前はエンジン出しが弱点だったが、チルトを0から1までを巧みに使いこなす姿はもうペラ巧者。「優勝戦までにしっかり合わせます」と培った調整力を存分に発揮する。 現在、3期連続で7点勝率をマークし、今期(5月~)も現在勝率は7点台後半。次節には戸田のダービーでSGデビューを控えており、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。だからといって今節をおろそかにするつもりはなく、むしろその逆だ。「福岡は自分にとって特別なレース場。同じ地元でも若松や芦屋ともまた違う。どんなカテゴリーのレースでも、こんなに気合が入るレース場はない」 だからこそ、12月の当地周年記念へのあっせんが決まったことを、何よりも喜んでいる。「福岡の周年に出ることは夢だったので、正直言ってダービーに出るよりもうれしい。だから今回も絶対に勝ちたい」。福岡を走る以上、次のダービーは頭にない。全身全霊を懸けて愛するホームでの久しぶりのVをもぎ取りに行く。(森 大輔)