五輪「お家で、家族で応援を」―小池都知事
東京都は15日、新型コロナウイルスの都内の「感染状況」や「医療提供体制」を専門家らが分析・評価する「モニタリング会議」を開いた。会議後に記者団の取材に応じた小池知事は、感染拡大が続く緊急事態宣言下の東京で来週から開かれる五輪について「お家で、いつものご家族で、オリンピックを応援いただければ」と述べた。 【動画】東京都が新型コロナのモニタリング会議 専門家「早期に第3波を超える」
東京都では14日、1149人の新規感染者が確認された。1日の感染者が1000人を超えるのは5月13日以来。 モニタリング会議では、この1週間の都内の感染状況について、7日間平均の新規陽性者数が約817人となり1週間前の約625人から大幅に増加したことが報告された。増加比は約131%だった。 国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(のりお)国際感染症センター長によると、これは2週間前に予測された約724人を上回る数値。このペースで感染拡大が続いた場合には4週間後の8月11日には1日平均で約2406人となり、年末年始に東京都を中心に感染が急拡大した「第3波」のピーク時をも上回る数となるという。 記者から、この状況下で五輪を開催して大丈夫なのかを問われた小池知事は「アスリート、関係者に安全安心な大会にすべく総合的な方法で準備し、受け入れ真っ最中だ。危機管理の観点からもさまざまな点で準備を進めている。ただ(感染者)数が増えていることについては引き続きワクチンの接種、感染の防止対策の2つで対応していくことになると思う。色んな側面からの安全性、そして安心を確保した形で進めている」などと応えた。