米企業、新高速炉の建設申請 30年の運転開始目指す
【ワシントン共同】米企業テラパワーは29日、冷却材にナトリウムを使う新たな高速炉の建設許可申請を原子力規制委員会(NRC)に提出したと発表した。エネルギー省によると、冷却材に水を使う軽水炉以外の商用原発では初の申請。ワイオミング州で閉鎖予定の石炭火力発電所近くに建設する。運転開始は当初の2028年から遅れ、30年を目指している。 テラパワーはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らが設立した。高速炉の名称は「Natrium(ナトリウム)」で、GE日立ニュークリア・エナジーとの共同開発。日本原子力研究開発機構も協力している。 出力は34万5千キロワット。