「膀胱がん余命1年宣告」から開き直りがん共存記 尿が腎臓に逆流、まずは腎機能の回復を最優先
■Ⅳ期の患者でも多彩な治療法の選択が可能 全生存期間(OS)、無増悪生存期間(PFS)それぞれの中央値は以下の通りだ。 OS:併用療法群(31.5カ月)/化学療法群(16.1カ月) PFS:併用療法群(12.5カ月)/化学療法群(6.3カ月) このようにⅣ期の患者でも多彩な治療法を選択することが可能になってきた。奏効率や生存期間も従来の化学療法に比べて延びている。 とはいえⅣ期の患者の前途が険しいことに変わりはない。5年生存率は18.3%と2割にも満たない。薬物療法が効いたとしても、はたしてどこまで余命を延ばせるか。個人差が大きく、全ての患者がハッピーエンドを迎えられるわけではない。
しかし、それは厳粛なる事実、運命として受け入れざるをえないだろう。次回は、腎機能回復の手術の様子を中心にお届けする。 ※①~③においては、それぞれさまざまな副作用が起こる可能性があるので、治療の際は医師とよく相談してください。
山田 稔 :ジャーナリスト