ゴールまであと15メートル……エネルギー超過で東京E-Prix失格のモルタラ「ソフトウェアの問題で使いすぎてしまった」
マヒンドラのエドアルド・モルタラは、フォーミュラE東京E-Prixを6番手でレースを終えたが、エネルギー使用量が超過していたことから失格となってしまった。 予選3番手から決勝をスタートし、一時は2番手につけていたモルタラは、徐々に順位を下げていったものの、6番手でチェッカー。自身とチームにとって今季初のポイント獲得をしたかと思われた。 しかしスチュワードは、「使用したエネルギーの合計が(今回のレースで許容されている)32kWhを超えた」と判断したため、モルタラは失格となってしまった。 エネルギーマネジメントが重要なフォーミュラEでは、各車が使用する合計エネルギー量や最大出力などが厳格に監視されており、違反には厳しい対処がとられている。 モルタラはmotorsport.comの取材に対し、「残念ながらスタート/フィニッシュラインを越えるところで、ソフトウェアの問題があり、パワーを使いすぎてしまった」 「通常、エネルギーの使用量が限界になるとパワーが自動的に落とされるはずなんだけど、その機能がうまく働かず、最終的に消費しすぎてしまった」 「スタート/フィニッシュラインの15メートル手前だったと思うから、(結果に)何も影響はなかったはずだ」 「でも僕たちのミスだ。ルールはみんな同じだから、失格は当然だと思う。 自業自得と言わざるを得ない。でも、もっと良くしていかなければならない」 東京E-Prixのコースはタイトでオーバーテイクのチャンスが多くないレイアウトだった上、全体的なレースペースも遅かったことから、35周のレースを通じて集団の中を走ることになったモルタラは、アタックモードの起動時に順位を落とし、挽回することができなかった。 「今日は難しい一日だった。上位のクルマについて行こうと必死だったし、レース中のエネルギー効率にも悩んでいた。ポイントを獲得するためには、かなりクリエイティブにならなければいけなかった」 そうモルタラは付け加えた。 「(首位を走っていた日産のオリバー)ローランドがプッシュをしなかったから、集団は基本的に非常にコンパクトに保たれた。僕たちにとっては最悪のレースだ。僕たちはライバルに対してとても脆弱なんだ。それでも、かなり良いレースができたと思う」
Stefan Mackley
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