ビットコイン開発者はライトニングへの信頼を失いつつあるのか【Future of Bitcoin】
公にされる不満
ビットコインライトニングをめぐる最新の議論は、長年のビットコイナーであるジョン・カルバーリョ(John Carvalho)氏によって口火が切られたようだ。カルバーリョ氏はかつて、ライトニング上でソフトウェアソリューションを開発しようとするまでは、ライトニングの最大の支持者の1人だった。 カルバーリョ氏の最近のインタビューは、ライトニングプロトコルの「複雑さと脆弱性」を揶揄したことで注目を集めた。 「あの経験をしたことで、設計は一種のジョークだと気づかされた。我々はそれを成功させることができる。ベストを尽くすことはできるが、最初の2、3年の(ライトニングに伴っていた)ストーリーはすべて、本当に誇張されたものだった」と、カルバーリョ氏は振り返った。 実際、ビザ(Visa)に取って代わる可能性があり、「ハイパービットコイナイゼーション」をもたらす原動力となると喧伝されてきたライトニング・ネットワークをめぐるセンチメントに転換期が訪れているようだ。 カルバーリョ氏のインタビューに触発されたビットコイン開発者のポール・シュトルク(Paul Sztorc)氏は、ライトニングネットワークは80億人以上の世界人口をオンボーディングできるとされることへの疑念、誰とやり取りするかという「チャネル・リスク」、決済の失敗率、ライトニングネットワークにポストされるビットコインの量は流通しているビットコインのうち「ごくわずかな0.025%」であることなど、ライトニングネットワークに関する悲観的見方の長いリストを発表した。 Of my node's last 100000 forwarded payments, 932 succeeded. ― fiatjaf (@fiatjaf) 2022年2月19日 私のノードの直近の10万件の転送支払いのうち、932件が成功した。 Not sure this is a good thing, TBH -- over half of all #LightningNetwork capacity is now controlled by a total of 5 entities (~2,260 $BTC). One of the key concerns with a network like Lightning is that it becomes more and more centralized over time, not less (unlike L1). https://t.co/ciQbCZaLmg ― Seth For Privacy | Activate LNHANCE (@sethforprivacy) 2022年6月30日 正直に言って、良いことなのかわからない。現在、ライトニングネットワークの全容量の半分以上が、5つのエンティティによってコントロールされている。 ライトニングのようなネットワークに関する重要な懸念のひとつは、時間の経過とともに中央集権化の度合いが低下することではなく、(L1とは異なり)中央集権化が進むことだ。