ホンダのダックスは、なぜ50年以上も愛されているのか? 今、125ccバイクがアツい!
燃費は驚きのリッター65.7km!
きいた:あ、クラッチレバーがないんですね。僕が乗っていたダックスは、クラッチ付きのマニュアルシフトでした。 カワニシ:ダックス125はスーパーカブとおなじ、自動遠心クラッチを採用しているので、クラッチレバー操作が必要ないんです。クルマで言う「セミオートマ」という感じかな。だから発進時にエンストすることもないし、小型AT免許で乗れるというメリットもあります。 きいた:ギアもふつうのMTバイクとは違いますね。変速ギアを踏み込んでいくと「1→2→3→4→N→1→2……」と循環していく、ロータリー式ですね。 カワニシ:エンジンとトランスミッションは、基本的にスーパーカブ125と共通。信頼性の高さ、扱いやすさ、燃費のよさなどはカブ譲りなんです。カタログに記載されている燃費はなんとリッターあたり65.7kmですから。 きいた:それはすごい! おぉ、出だしからしっかりトルクがあって、エンジンの吹け上がりもスムーズ!4速ギアでも不足を感じないし、思っていたよりずっと速い! これならストレスなく、交通の流れをリードできますね。旧いダックスとはぜんぜん違うなあ。 カワニシ:ダックス125のエンジンは最高出力9.4ps、最大トルク1.1kgm、初代ダックスS T50は4.5ps、0.37kgmですから、パワーもトルクも2倍以上違います。それに車体もホイールベースも長いので、直進安定性や安心感もかなり違います。初代から受け継いだ“レジャーバイク”というコンセプトを謳っていますが、ダックス125の走りはスポーツバイクに近いですね。 きいた:確かにキビキビ走りますよね。でも車体が小さいのにふらふらする感じはなくて、乗り始めたばかりなのに、なんの不安もなく走れちゃう。乗り心地もいいし、これならツーリングにも行けそう。 カワニシ:極太のフレーム構造は剛性が高いし、フロントには倒立式フォークが奢られている。組み合わされる12インチの小径ホイールもスポーティなハンドリングに寄与していますね。ダックス125なら日帰りツーリングぐらいラクに行けると思いますよ。原付二種だから高速道路には乗れないけど、下道をトコトコ走るのも楽しそうです。