【まるでジブリの世界】苔むす静謐な山道、見上げれば南アルプスの名峰。らくらくハイクで絶景の山小屋「赤岳鉱泉」へ
ウェルネスなトリップを提案する本連載では、幅広い知見を生かしてアウトドアカルチャーを提案するレーベル「焚火遊道」の猪野正哉さん、田中行太さんがさまざまな旅の楽しみ方をコーディネート。 【画像】苔の深い緑が散りばめられ、まるでジブリの世界にいるみたい。 第5弾となる今回は、連載初の山小屋泊を敢行。長野県・八ヶ岳の名峰のひとつ、硫黄岳を目指します。 硫黄岳登山の起点となる美濃戸口から、途中にある美濃戸口登山口まで車でショートカット。1日目の目的地である山小屋「赤岳鉱泉」までサクッと登ります!
登山道をマイカーで走行。約60分の林道歩きを短縮!
登山はしてみたいけど、体力にあまり自信がない……という人に吉報です。山麓のバス停前にある「美濃戸口」から山を目指す人も多いですが、その先の赤岳山荘付近にある「美濃戸口登山口」までマイカーでの通行も可能。その結果、約2.5㎞の林道歩きをショートカットできるのです。これはうれしい。 ただ林道はかなりの山道かつ砂利道。パワーのある四駆自動車でなければ走行は難しそう。今回はSUV のなかでもオフロード性能に優れ、地上高のあるJeep®のWrangler(ラングラー)に乗って向かうことにしました。 パワフルに走るWranglerは、運転席からの視界が高く車両全体が見渡せるので、女性でも安心して運転できます。ザ・アウトドアな角張ったデザインもまたかっこいい。
赤岳山荘に立ち寄って、登山届もしっかり出そう
駐車場に車を停めたあと、赤岳山荘を覗いてみることに。雑多に積んである登山雑誌、天井から吊るされたランプ、壁には年季の入った登山道具がディスプレイされ、先人が紡いできた歴史を感じさせられます。 中に入って挨拶をすると、気さくなスタッフが今朝採れたきのこを見せてくれました。ハナイグチというきのこで、みそ汁や和物にすると美味しいのだそう。そんな採れたてのきのこを使った料理が宿泊者にだけ振る舞われると聞くと、今度泊まりに来てみようかなぁと2人は口を揃えます。 山を安全に楽しむために、忘れてはいけない登山届の提出。万一の事故やケガに備え、どのルートでどこの山を登るのか、どのような装備品を持っているか、何かあったときの緊急連絡先や一緒に登るパーティなどの詳細を記し、ポストに投函します。