『HERO』のダウンはプレミア化…キムタク名作ドラマ「見た!マネした!」憧れアイテムの数々
■「ちょ待てよ」も生まれた『ラブジェネレーション』ポーターのタンカー
続いては、『ロンバケ』に続くキムタク×フジテレビ月9ドラマの人気作、1997年に放送の『ラブジェネレーション』から。木村さんの代名詞的なセリフ(?)「ちょ待てよ」が誕生した作品としても有名な同作は、木村さん演じる広告代理店勤務の片桐哲平が、奔放でちょっとツンデレな同僚・上杉理子(松たか子さん)とぶつかりながらも愛を深めていく王道のラブストーリー。 そんな『ラブジェネ』生まれのヒットアイテムが、吉田カバンの名作PORTERのTANKER・3WAYブリーフケースだ。肩掛け・手提げ・リュックになる使い勝手のいいこのカバンは、社会人から学生まで多くの男性視聴者から大注目を集め、瞬く間に購入希望者が続出。街はPORTERを持つ社会人で溢れ返った。 それまで吉田カバンの一般的な知名度はそこまで高くはなかったが、もともとPORTERを愛用していたという木村さんの影響で、この年を機に一躍人気メーカーになっていく。 ほかには、1990年にローンチされたロレックスの「エクスプローラー1(Ref.14270)」も木村さんが着用していたことで売れに売れた一品だ。当時の価格で40万前後だったが、ドラマの影響で品薄状態が続き、入手困難な時計の仲間入りを果たすこととなる。
■『Beautiful Life~ふたりでいた日々~』のスカチューン仕様のTW200
カリスマ美容師ブームもあいまって「美容師」という職業ブームまで巻き起こしたのが、2000年放送のTBS系ドラマ『Beautiful Life~ふたりでいた日々~』だ。 物語は、難病で車椅子生活を送る町田杏子(常盤貴子さん)と、木村さん演じる美容師・沖島柊二のラブストーリー。だが、杏子の容体が悪化したことで二人の恋は急展開を迎えてしまう。胸を打たれる最終回は視聴者の心を揺さぶり、瞬間最高視聴率41.3%という驚異の数字を記録した。 同ドラマから生まれたヒットアイテムといえば、YAMAHAのバイク「TW200」だろう。 TW200はもともと、1987年に発売された華奢な車体×太いタイヤが特徴の無骨なオフロード向けバイク。ウインカーやライトを小さくしたり、バッテリーやサイドカバーを外したりとストリート向けにボディの中身が「スカスカ」に見えるほどのカスタムを施した、いわゆる“スカチューン”スタイルが流行していた当時のオフ車だが、柊二が乗っていたのもこの仕様。 スカチューンはバイク好きの間では90年代後半からすでに流行っていたが、同ドラマは、そこに一般人を引き込み、さらなる大ブームの火付け役になったのである。