「これは落ちたら…大変なことになる」SASUKE現役最強“サスケくん”森本裕介(33歳)が明かす“主役の重圧”「最後、僕がひとりになっちゃって…」
大晦日の生放送を前に…実力者が次々と落下
事前に緑山スタジオで行われた収録では、サードステージに10人の挑戦者が残った。しかも森本以外にも漆原裕治やファイナル経験のある多田竜也ら実力者揃い。これで大晦日も盛り上がりそうだとスタッフが安堵したのも束の間、その実力者たちが次々と落下していく。 SASUKEでファイナル進出者がいないことはあるが、せっかくの大晦日生放送に誰も残っていないとなれば番組的には目も当てられない。すべての準備が水の泡だ。誰もクリアできないまま、いよいよ最後の森本を迎える。この時、現場のひりついた空気、緊迫したムードをひしひしと感じたという。 「これは僕が落ちたら大変なことになるんだろうなと感じていました。2、3人はファイナルに行くだろうみたいな空気が流れてたのに、結果僕が残り一人になって、明らかにスタッフさんたちが青ざめてましたから(笑)。でもそれを考えちゃうと絶対に硬くなるから切り替えました。あくまで自分の夢を叶えるためにやってるんだと」 ゼッケン100番は見事にサードステージをクリアし、番組を救った。 今年の夏に行われたSASUKEワールドカップでも同じような場面があった。森本のいるジャパン・レッドチームにサードステージでミスが相次ぎ、森本がステージ終盤まで残らなければファイナルに進めないという状況になった。 「あの時もスタッフさんであったり、選手の皆さんがだいぶ慌ただしくなってましたね」 この時も森本は自分の競技に集中することでプレッシャーをねじ伏せた。 心身ともに充実期にあるように見える森本だが、本人の実感は少し違う。30歳を超えて体の衰えを如実に感じるようになってきた。 「急激に、ぶわっと体が変わってきました。キープするのが大変です」 その戦いはまるでモグラ叩きのようだという。 「完全制覇のための能力にはいっぱい種類があって、その練習をしてないと能力が落ちてくるんですよ。じゃあそっちを練習しようかとなると、こっちの能力が下がってくる。そうやってモグラ叩きしながら、全部の能力を完全制覇できる水準に保たないといけない」 その衰えていくスピードが年々、急激になっている。以前ならウォーミングアップなしでクリフハンガーの練習などもできたが、今ではケガが怖くてとてもそんなことはできなくなった。単純な安全対策にも人一倍気を使う。他の練習メンバーが見過ごしがちなわずかなマットの隙間も必ず塞いで余計なケガのないように努めている。 「ケガをしたらやってきたことが全部台無しですからね。これから先、SASUKEのセットが易しくなることはない。右肩上がりで難しくなっていく。一方で自分は、自分に限らずアスリートは、必ずどこかで衰える時が来る。その怖さはもちろんあります」 ただ、そこで変化していくサスケくんの姿を見せるのもまたSASUKEというコンテンツの一部になるのだろう。
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