甲斐拓也が“巨人カラーのネクタイ”で入団会見 決め手は「阿部監督ですね」、5年総額15億円の大型契約で背番号は「10」を継承
FAでソフトバンクから巨人に移籍した甲斐拓也(32)が26日、都内で入団会見を行った。背番号は「10」に決まり、阿部慎之助監督(45)がかつて背負っていた番号を継承する。契約は5年総額15億円(金額は推定)の大型契約となった。 この日後輩からプレゼントされたというジャイアンツカラーのネクタイで会見に出席した甲斐は、「読売巨人軍に入団いたします甲斐拓也です」と挨拶し、「今回移籍に際しとても熱いお言葉を阿部監督の方からいただき、阿部監督を胴上げするために、また気持ちを新たに一生懸命頑張っていきます」と意気込んだ。 甲斐は2010年に育成ドラフト6位でソフトバンクに入団。“甲斐キャノン”と呼ばれる強肩で2019年世界野球プレミア12で優勝、2021年東京オリンピック™で金メダル、そして2023年のWBCで世界一奪還と侍ジャパンの要として活躍した。 巨人入りの決め手は「阿部監督ですね」ときっぱり。阿部監督から「グラウンド上ではキャッチャーというのは監督なんだ。そういった司令塔としていてもらいたい、また背番号10番もそういった思いを受け継いでほしい」と直接話されたという。熱弁を受け「ものすごく嬉しい言葉でもあり実際、重たい重くのしかかる言葉でもあるなというふうにも思いました」と語った。
◆「日本一に向けて」新天地の巨人で決意
巨人のイメージは「勝ち続けないといけないチーム」と甲斐。「そこの責任はもちろんプレッシャーもありますけど勝ち続けて、また今若い投手陣も多くなっていると思いますので、今まで自分が経験したことっていうのも、引き続きやっていければ」とベテランとしてチームを引っ張る。 前日の25日には楽天から巨人へ移籍した田中将大(36)が入団会見を行った。甲斐は2021年の東京オリンピック™で田中と共闘していて、その時以来のチームメイトとなる。「(田中は)投手なのでしっかりいろんな話を聞いて、キャッチャーとしてもいろんなものを吸収したい」。 巨人は今季、日本一は逃したが4年ぶりのリーグ優勝を果たした。「もちろん勝つということそのためにやっていくことっていうのは間違いないので、チームのリーグ優勝、そして日本一そこに向けてしっかり頑張ってやっていきたい」と新天地での活躍を誓った。 巨人の捕手陣は96試合出場の大城卓三(31)、88試合出場の岸田行倫(28)、42試合出場の小林誠司(35)の3人を併用。12球団トップ、チーム防御率2.49の投手陣を支え4年ぶりのリーグ優勝を果たした。巨人がFAで捕手を獲得するのは2014年にヤクルトから相川亮二、2018年に西武から炭谷銀仁朗を獲得して以来、3人目となった。 甲斐は今季、119試合に出場し、打率.256、5本塁打、43打点。リーグ優勝を果たした投手陣を引っ張り、チーム防御率もリーグトップの2.53をマーク。11月13日にFA権を行使し、約1か月経った12月17日に、新天地・巨人への移籍を発表した。