【人気力士丸わかり名鑑】朝紅龍琢馬 筋トレ好きは長所でも短所でもあり…ベンチプレス200キロを持ち上げる怪力自慢
【大相撲 人気力士丸わかり名鑑】#93 朝紅龍琢馬 (26歳・高砂部屋・前頭17枚目) 【写真】獅司はレスリングスタイルから脱却したウクライナ人関取第1号 両親には欠かさず仕送りの一面も ◇ ◇ ◇ 引退した大関に感謝、感謝だ。 先場所は十両8枚目で11勝4敗。新入幕には惜しくも届かないと思われたが、大関貴景勝が引退。幕内は42人と決まっており、枠が1つ空いたことで滑り込み新入幕を果たした。 特徴は相手のふところに入ってからのハズ押し。筋肉質の体形から繰り出すパワーは相当なもので、本領を発揮すれば一気に相手を押し込める。筋トレ好きで、ベンチプレスは200キロを持ち上げる力自慢だ。 「張りのある大胸筋や、盛り上がった僧帽筋、広背筋は見事のひと言。ただ、大相撲で『見せ筋』は不要。それよりも重要なのはスタミナです。朝紅龍は体が小さいこともあり、本場所後半でバテてしまい、連敗しがち。伊勢ケ浜部屋の尊富士も筋トレ好きで上体ばかり鍛えていたが、兄弟子の横綱照ノ富士に『下半身を鍛えろ』と注意されて方針転換した結果、優勝した」(若手親方) ちなみに、大の里がプロで初めて対戦した相手が、日体大の2年先輩のこの朝紅龍。幕下では2戦2勝と先輩の貫禄を見せつけたが、十両では2連敗。立場がすっかり逆転してしまった。 過度な筋トレからの脱却が、出世のカギとなりそうだが……。 ▽朝紅龍琢馬(あさこうりゅう・たくま) ●本名は石崎拓馬 ●1998年、大阪府四條畷市出身 ●177センチ、122キロ ●最高位は現在 ●高砂部屋の幕下力士・石崎は実弟