【ドイツ製コンパクトカー対決!】アウディA3対メルセデスA200対VWゴルフ 果たして勝者は?
メルセデスは音声コントロールが非常に優れている
メルセデスは、VWやアウディよりもさらに洗練された内装で、非常に美しい計器や目を引くエアベントなど、細部にもこだわっているといえるだろう。しかし、マルチメディアのタッチスクリーンは、ここでも運転席から比較的遠い位置にあるが、最も精巧な光学系と論理的に構成されたメニューを備えており、MBUX(メルセデス・ベンツユーザーエキスペリエンス)音声コントロールはアウディやVWのものよりも反応が早く、賢く、エアコンの追加コントロールバーと実際の音量調整機能がある。
ベンツのシートは他の競合2車種には及ばない。シートの輪郭がはっきりしておらず、横方向のサポートも弱い。リアシートもあまり良くない。特に背の高い人は、床にかなり不快に押し付けられるように座ることになる。
Aクラスのトランスミッションは優柔不断に動作
メルセデスは、163馬力の1.3リッター4気筒マイルドハイブリッドエンジンを搭載しており、その動力は7速デュアルクラッチトランスミッションによって伝達される。エンジンはスムーズに始動し、負荷がかかると力強く感じられ、しっかりと引っ張る。しかし、高回転になると、エンジン音が単調になりがちだ。
トランスミッションとの相互作用は完全に調和しているとは言えない。「A 200」は常に若干の遅れで発進し、部分負荷域ではトランスミッションが優柔不断な印象を与える。田舎道や高速道路では、その神経質な印象は和らぐ。 「ゴルフ」と「A3」は、どちらも同じ150馬力の1.5リッター4気筒エンジンを搭載しており、フォルクスワーゲングループではおなじみのエンジンで、気筒休止機能を備えたマイルドハイブリッドとして設計されている。動力伝達は、こちらも同様に馴染みのある7速デュアルクラッチトランスミッションだ。この組み合わせは、ベンツよりも少しスムーズに動作し、バランスも優れている。これまでVWのDSGにありがちだったギクシャク感やジャダーも、大幅に減少している。