「生みの親」ミン・ヒジン氏がアドアを退社、NewJeansの独立は秒読みか
11月初めにはプットオプションを行使し、アドアの株式を売却する意思をすでに表明していました。なので、退社は自然な流れといえます。プットオプションを行使したのは、アドアにこれ以上所属する意思がないからでしょう。 ■ 決着には年単位の時間がかかる可能性も 11月13日、NewJeansがアドアに内容証明を送った件が報道されました。筆者は、NewJeansとミン氏の動きは一体と見た方がいいと考えています。 今回の退社で、ミン氏がアドアの代表理事に戻る可能性はなくなりました。すなわち、NewJeansの要求(ミン氏の代表理事への復帰)はもうかなえられないことが確定したので、NewJenasはこのまま契約の解除を宣言すると見られます。 今後、契約解除を認めないアドアの側と、契約を解除したいNewJeansの間に裁判が始まるとみられます。 法的に決着がつくのは長い時間がかかるでしょう。年単位の時間がかかる可能性があります。金銭を伴う和解が成立するのも難しそうです。なぜなら、ミン氏やNewJeansにとって、お金の問題ではなく、信頼や人間性、信念の問題となっているからです。 NewJeansは最年少が16歳、最年長が20歳の若いグループです。アドアを抜けるのに時間がかかったとしても、NewJeansにはミン氏と活動したい強い意志があるはずです。 NewJeansがアドアとの契約を解除し、独立するとなると、NewJeansという名前が使えなくなる可能性があります。これまでの楽曲も使えなくなるかもしれません。NewJeansという名前や楽曲はアドアに権利があると見るのか、それとも全面的なプロデュースをしてきたミン氏に権利があると見るのか。法的な争いになります。
ミン氏はコメントの最後で次のように述べていました。 〈皮肉なことに、最悪の会社とのケンカを通して、最高の人々(ファンや支援者を指す)を知ることになったのも特別な幸運です。私が今後展開していく新しいK-POPの旅路にも多くの関心を持っていただきたいと思います〉 ミン氏がNewJeansの生みの親であることは誰もが認めるところです。NewJeansが送った内容証明の期限は11月27日。アドア側の回答はどうなるのか。NewJeansは活動を続けられるのか。今後も目の離せない展開が続きそうです。
韓光勲