リラックスできる休暇の理想的な過ごし方、「ソフトトラベル」とは
休暇を最大限に満喫するには、あれこれ予定を詰め込みすぎないことだ。どんなに旅行好きでも、忙しなく日程をこなせばかえって疲れてしまい、休暇明けにすぐ次の休暇が恋しくなる。そこでカギを握るのが「ソフトトラベル」という概念である。文化的体験を堪能しながら、しっかり休息もとって骨休めしたい旅行者にとって、一考に値する選択肢だ。 【画像】オススメのソフトトラベルの目的地 この年末休暇にこそ存分にリラックスしたいと考えている人向けに、無理せず海外旅行を最大限楽しめるソフトトラベルの実践方法を紹介しよう。 ■目的地は1カ所だけに 複数の観光地をめぐるのではなく、滞在先は1カ所に絞るほうがいい。旅行アドバイスを提供するブログサイトMiss Touristの創設者で最高経営責任者(CEO)のユリア・サフは、こう提案する。 滞在中は、カフェでくつろぎながら行き交う人々を眺めるなど、のんびりしながらその土地のことを知ろう。「あらゆるものを見て回ろうとか、せっかくだから近場にも寄ろうとか、欲張らなくていい」とサフは言う。「絵になる景色の中で、穏やかに流れる時間に身をゆだね、芯からリラックスすることが大切だ」 ■旅程に「空き」をつくる 「旅程をぎちぎちに詰めるよりも、全く予定を入れない『空き時間』を設けるという贅沢を自分に許してあげよう」とサフは提案している。「たとえばローマ旅行なら、観光名所を端から訪れたくなる誘惑に負けてはならない。トラステヴェレのような魅力的な地区を選んで、何をするでもなく1日を過ごそう」 ソフトトラベルの目的は、観光地を駆け足でめぐるのではなく、その土地の生活リズムを体感することだ。知らない土地でも、ゆっくり過ごす時間をとれば、思う存分リラックスして心身を休めることができる。 ■アットホームな宿に泊まる 旅先で気を抜いてすっかりくつろぎたければ、宿泊先にホテルを選んではならない。AirbnbやVrboなどの民泊サイトで長期宿泊プランを活用するか、ホテルでもキッチン付きの部屋を予約しよう。そうすれば、地元の市場で新鮮な食材を調達してきて自炊したり、気が向いたらソファで日がな一日読書にふけったりもできる。 ■地元の文化に触れる 旅行中は、あちこち観光名所をはしごしたくなるものだ。だが、むしろ静かで落ち着いた現地ならではの体験をしてみることをサフは勧め、「12月に東京に滞在しているなら、大晦日に地元のお寺を訪れて、除夜の鐘をついてみてはどうだろうか」と日本旅行を例に挙げた。「こうした体験を通じてなら、大型イベントの喧騒を避けつつ、現地の文化と穏やかに触れ合える」
Kaitlyn McInnis