ベージュは安定志向、白は切り替え上手 服やスマホの色から相手の感情を読むテクニック
■色で相手の感情を読み解く、2つの方法
まず一つは、相手のスマートフォン(スマホ)ケースの色から読み解く方法。朝から晩まで手放せないという人も多いスマホのケースの色には、その人の隠れた欲求が表れていることが多いのです。 例えば、人気のベージュやブラウンを選ぶ人は、安定志向が強いタイプと考えられます。「平穏無事に過ごしたい」という思いが常にあり、急な変化を嫌がる傾向がありそうです。 ピンクは「自己肯定感を高めたい」という潜在的な欲求を表す色。仕事仲間や友人、家族がピンクのスマホケースを愛用しているならば、日頃から相手の話をしっかり聞いたり、感謝の気持ちを言葉で示したりするように心がけると、その人との人間関係がよりよくなるかもしれません。 この他、ホワイトは「切り替え上手になりたい」、黒は「面倒なことに巻き込まれたくない」、ネイビーや深いブルーは「落ち着いて行動したい」という願望を表している可能性があります。
■気分が表れやすいトップスの色で判断する
もう一つは、トップスの色から読み解く方法です。シャツやセーターといった顔に近いところで身に着けるアイテムには、その日の気分が表れやすいもの。ビジネスシーンをはじめTPOがある場面では、身に着けている色に真の感情は表れにくいのですが、オフタイムに身に着けるトップスの色からは、相手の感情を読み取れることがあります。 例えば、相手が赤のトップスを身に着けていた場合、「今日はなんとなく注目されたい」「堂々としていたい」という願望が隠れているのかもしれません。相手のいいところを褒めてみると、こちらの予想以上に喜ばれる可能性があります。 オレンジならば「人との交流を楽しみたい」という気持ちが潜んでいそうなので、相手に積極的に話しかけてみましょう。黄色は「フットワークを軽く行動したい」という欲求の表れと見ることができ、ちょっとした頼まれ事も気軽に引き受けてくれるかもしれません。 このほか、グリーンのトップスを身に着けている人は「自分のペースで過ごしたい」、ライトブルーは「寛容でありたい」、ピンクは「優しくしたい、されたい」、白は「自信を持ちたい」、黒は「自分を守りたい」と思っている可能性があります。 色が醸し出す相手の心の声に耳を傾けて、相手に寄り添ったり、あるいは、適度に距離を取ったり。色彩心理に興味のある方は、ぜひ、そんなコミュニケーションにもトライしてみていただけたらと思います。 文:志村香織(ライフスタイルエディター&ライター、カラーセラピスト) イラスト:谷本ヨーコ