“中日阪神“との揶揄に配慮?藤原オーナーが阪神OB総会初出席で協力求める
藤原オーナーは、シーズン終了後の総括会見で、「来年も、いろんなことが起こってくると思う。オフェンス、ディフェンスにいろんなことが起きても、それを克服してやっていくことが重要です。優勝は、いろんなものが噛み合ってこそ生まれるんでしょう。チーム一丸となってやっていかないかん」と語っていた。 この日、重要な中継ぎエースのピアース・ジョンソン(28)との事実上の交渉期限が切れ、保留名簿から外さねばなくなった。これでメジャー、他球団との交渉が可能になり、阪神残留の可能性はほとんどなくなった。ラファエル・ドリス(31)についても同様だ。来季の勝利の方程式をゼロから組み立て直さねばなくなり、チームが空中分解してしまう“材料”を抱えている状況だけに決定権を持つ藤原オーナーが、OBを含めてオール阪神の英知を結集して優勝を狙おうとするリーダーシップは評価できるだろう。 だが、意見を聞くだけの単なるOB懐柔策で終わっていては意味がない。その意見をどう消化して、実動部隊であるフロントに下ろして議論し、実行に移す際の参考にできるかという部分が重要になってくる。