【タイ】三菱重工、三井物産合弁発電所の4号機稼働
三菱重工業は9日、タイの独立発電事業者(IPP)ガルフ・エナジー・デベロップメントと三井物産の合弁事業会社が東部ラヨーン県とチョンブリ県の両県で進めている天然ガス火力発電所の建設プロジェクトで、チョンブリ県に続き、ラヨーン県でも全4系列で構成される設備の最終となる4号機が完工し、10月1日に運転開始したと発表した。 各県の発電所はそれぞれ4ブロックからなるガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備で、ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機4台で構成される。特にGTCCの性能を左右する大型ガスタービンには「JAC形」と呼ぶ最新鋭を使用した。 チョンブリ県の4ブロック(計265万キロワット)のGTCCは22年10月に完工。ラヨーン県の発電所も3ブロック目が3月31日に運転を開始。今回のラヨーン県の4号機の完工で、総出力が530万キロワットとなる両発電所合計8系列すべてが契約納期どおりに完工し、フル出力での商業運転体制が整った。 三菱重工は、両県のGTCC発電所の完成を弾みとして、引き続き長期メンテナンス契約(LTSA)に基づく同設備の保守に全力で取り組んでいく考えだ。