臨時情報発表から1か月、観光客をどう守る?1日分の防災セットとは…広がる備え
見落としがちな「衛生用品」1日分がセットに
こちらは、松山市内で消防設備や防災用品を扱う会社です。 上田消防建設 松山店 大隅真子さん: 「主に衛生用品が入った1日分のセットです」 防災意識の高まりに応えようと、災害時に役立つ衛生用品のセットの販売を始めました。
大隅さん: 「こちらが水のいらない歯磨きシート。中身はメッシュ素材のウェットシート。これで歯を磨いてもらって、すすぎも不要なのでこのまま捨ててもらう」
中にはこんなものも… 「トイレの時にウォシュレットを使いたいという方には携帯ウォシュレット。こんな感じで優しい感じで(出てくる)。水と空気が混ざり合って出てくるのでほんとにウォシュレットが再現されている」 あわせて6種類のグッズが入っていますが、なぜ“1日分”なのかというと… 「7日分の備蓄を用意するのって、備蓄したことのない方からしたら負担なので」
臨時情報で日頃からの備えを確認することが呼び掛けられましたが、意外と見落としがちなのがこうした衛生用品。断水で衛生環境が整わないと免疫の低下などを招き体調を崩すリスクもあります。 そこで、一度お試しで使って自分に合ったグッズを見つけて欲しいと1日分のセットにしたとのことです。
客や従業員の安全どう守る?海沿いの観光施設が抱える課題は
場所は変わって伊方町。九州からの観光客などで賑わうこちらの施設。地震発生当時は夏休み期間中ということもあり、100人以上が店内にいたと言います。 佐田岬はなはな 佐々木伊津子支配人: Q津波注意報で館内の様子は? 「館内のあちこちで客の携帯アラームが鳴り始めた。客自身もビックリするし私たちもあわてた」 最大13.7mの津波が予想されているこちらの施設。 佐々木さん: 「津波注意報や臨時情報が出たことで、私たち自身の考え方を変えていかないといけないなというきっかけになった」
観光客や従業員の安全をより確実に確保するため、すでに用意していた避難計画のブラッシュアップを始めました。 佐々木さん: 「あの山の上に鉄筋の建物がある。あれが三崎高校。あそこに向かって一番は客を誘導していく」