黒岩祐治・神奈川県知事に聞く(全文3完)長生きが幸せな国でないとおかしい
新しいモデルに合った医療人材プロフェッショナルを養成する
── いろんな展開が期待できそうですね。 そのためには、こういったことをきちんと実現できる、プロフェッショナルを養成しなければいけないですね。これまでの医学部の教育を受けてお医者さんになった人には、それだけの教育だと対応できないですね。今言っている話というのは。 ですから、今言った、例えば医学の教育は当然のこととして、例えば、ICTの専門であったりとか、ビッグデータの処理であったりとか、遺伝子の研究もわかるとか、それから、経済とか金融とかそんなことも全部わかる。そういうプロフェッショナルな新たな人材が必要になってくるんですね。こういう政策を、もっともっと進化させていくために、人材を養成するための教育機関を今、つくろうとしています。 「メディカル・イノベーションスクール」と仮称で言っているのですけれども、大学院という形で最初は始め、国際的な医療人材、世界に通用していく、世界に未病コンセプトをどんどん普及させていけるような人材を、日本人だけじゃなくて海外からも集めて、教授陣も海外の人たちも集めてやっていこうという全く新しい医学、メディカル・イノベーションスクールといったもの、これをスタートさせることによって、考え方をどんどん進化させていって、日本から神奈川から、世界に向けて発信していく、というようなことを考えているところです。 ── 新しい枠組みが動き出していますね。きょうはどうもありがとうございました。 ありがとうございました。