フェラーリ、ルクレールの驚きの3位でダブル表彰台。去り行くサインツ「王座には届かなかったが自分たちが誇らしい」
2024年F1アブダビGP決勝で、フェラーリのカルロス・サインツは2位、シャルル・ルクレールは3位で、ダブル表彰台を飾った。フェラーリは今回マクラーレンよりも7ポイント多い33ポイントを獲得して合計652ポイントとしたが14ポイント届かず、コンストラクターズ選手権2位となった。 【写真】2024年F1第24戦アブダビGP表彰台 カルロス・サインツ(フェラーリ)がコンストラクターズタイトルを獲得したマクラーレンのCEOザク・ブラウンを祝福 3番グリッドのサインツは、スタート直後にランド・ノリス(マクラーレン)に続く2番手に浮上したが、最後までノリスに迫ることができず、5.832秒差の2位で、フェラーリでの最後のレースを締めくくった。 ルクレールは、予選Q2でトラックリミット違反を取られて14番手に沈み、パワーユニットのエレメント交換によるグリッド降格で、最後列19番手からのスタートとなった。しかし決勝1周目の時点で8番手に浮上、早い段階でタイヤ交換を済ませた後、34周目には3番手に上がり、フェラーリにダブル表彰台をもたらした。 フレデリック・バスール代表も、「2位と3位は予想外の結果だった」と認めている。 「マクラーレンに負けたが、その差は、獲得可能なポイントの2パーセントにも満たない、14ポイントという非常に小さな差だったので、少し悔しい。しかしマクラーレンが近年成し遂げたことには大きな尊敬の念を抱いている。彼らに祝福を贈りたい」 ■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=2位(58周/58周) 3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード 僕たちは全力を尽くした。ランドにプレッシャーをかけようとベストを尽くしたが、今日は全体的にマクラーレンの方が少し速かった。 パパイヤチーム、コンストラクターズタイトル獲得おめでとう。彼らは懸命に戦い、タイトルに値する仕事をした。 僕たちはチームとして今年達成したことを誇りに思うべきだ。5回の優勝、そして多数の表彰台獲得というのは、これほど熾烈なチャンピオンシップにおいて、決して小さな功績ではない。チェッカーフラッグ後のパレードラップは感動的だったが、今夜の感動はもっと大きいと思う。 ありがとう、スクーデリア・フェラーリ。本当に特別なチームだ。共に過ごしたこの4年間の思い出を、いつまでも大切にしたい。簡単に言い表す言葉が見当たらないけど、こう言うよ。「Grazie di cuore!(イタリア語で「心からありがとう」)」 ■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) 決勝=3位(58周/58周) 19番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード レース自体は素晴らしかったが、コンストラクターズタイトル獲得という一番の目標には届かず、残念な結果になった。 最初のラップはすごかったと思う。19番手から8番手まで、11ポジションも上げることができたんだ。最初のスティント全体は良かったが、DRSトレインがあったために追い越すのが少し難しかった。それでも何とか切り抜けて、タイヤをうまく持たせることができたので、今日のレースの進め方にはとても満足だ。これ以上は望めなかったと思う。 カルロスと4シーズンにわたって同じチームで働けたことは、とても素晴らしいことだった。僕たちは常にお互いを尊敬し合いながら、互いを新たな高みへと押し上げ、チームを前へと押し進めてきた。僕たちが今日ここにいて、ワールドタイトル獲得まで14ポイント差に迫ることができたのは、彼の貢献のおかげだ。彼の幸運を祈り、今後の活躍を楽しみにしている。 来年、強力なマシンでシーズンをスタートできることに期待している。今年足りなかったのはおそらくそこだと思うからね。それでもシーズン後半に大幅に挽回し、強いインパクトを残すことができた。 それができたのは、今のパフォーマンスを発揮できるようアップグレードを用意してくれたファクトリーのスタッフ全員の素晴らしい仕事のおかげだ。これが僕にとって将来への自信となっている。2025年にまた走り出すのが本当に楽しみだ。素晴らしいシーズンを可能にしてくれたチーム全員に、心から感謝したい。 [オートスポーツweb 2024年12月09日]