熱海市が上皇さまに献上する梅を採取 20日に仙洞御所へ
熱海市は17日、上皇さまの誕生日(23日)を祝って献上する梅を採取した。熱海梅園で白い手袋を着けた市職員が、丁寧にはさみで枝を切り、水に漬けた。紅白梅を束にまとめ、20日に仙洞御所(東京都港区)へ運ぶ。皇太子時代の1969年から献上していて、今回で56回目を迎える。 早咲きの紅梅「八重寒紅」と白梅「冬至梅」を届ける。枝切りを担当した市公園緑地課の加藤可奈さん(26)が、膨らんだつぼみを付けた八重寒紅の枝を選び、慎重にはさみを入れた。 同課によると、今年は5年連続で最速を更新する10月16日に初開花したが、温暖な気候と雨の少なさが影響し、花の開花が遅れているという。 切った枝は20日朝まで市役所で保管する。加藤さんは「上皇さまのご健康とご長寿を祈り、枝を切らせていただいた。花の開きが例年より遅いが、届く頃には咲いてほしい」と願った。 20日には英国、韓国、ブルネイの大使館などにも届ける。
伊豆新聞デジタル