「タミヤ製品、人生の可能性広げた」米フォードCEO 静岡市で田宮会長らに、謝意伝える
静岡市駿河区の模型メーカー「タミヤ」に16日、米自動車大手フォード・モーター・カンパニーのジム・ファーリー最高責任者(CEO)が訪れた。田宮俊作会長と田宮信央社長に面会し、若年期のタミヤ製品との出会いが人生の可能性を広げる契機になったと、感謝の思いを伝えた。 模型製作が趣味のファーリーCEOは、タミヤ製品の中でも特に車やバイクを好み、多忙な業務の合間を縫って楽しんでいるという。同日はスタッフの案内でタミヤ本社内のショールームや歴史館、金型部などを興味深く見学し、「つや出し用コーティング剤の吹きつけ塗装時に気泡が出ないようにするにはどうすればよいか」など、熱心なモデラーの顔が垣間見える質問を繰り返した。担当者から徐々に光沢が出るよう重ねて塗るコツを教わると、満足そうな表情を浮かべた。 訪問はファーリーCEOの強い要望で実現した。田宮信央社長は「タミヤ製品がファーリーCEOの人生に好影響を与えられたことを誇りに思う」と感激し、「これからも世界中の方々にインスピレーションをもたらす模型づくりに励みたい」と述べた。
静岡新聞社