『茶房　オクノシブヤ』紫陽花　1980円　ブルーベリーソースとバタフライピーシロップの爽やかさに餡や羊羹など和の要素を織り込み、アジサイの花を表現。中にはヨーグルトプリンも！

全店実食調査！『おとなの週末』が自信を持っておすすめするお店をご紹介します。今回は、東京・奥渋谷のかき氷店『茶房 オクノシブヤ』です。 【画像ギャラリー】ここのかき氷はどれもビックリ！「丸ごとバニラヨーグルト」は見た目から凄すぎる

和菓子職人として磨いた感性が生む雅びな氷の華

かき氷好きなら、誰もが一度(いや、二度も三度も)訪れたいと願うのが、ここ『茶房オクノシブヤ』だろう。奥渋谷の路地で2023年開店したばかりだが、なんてったって、かき氷界のレジェンド・江良保正さんが、とびきりのかき氷を供してくれる。ご覧の麗しいビジュアルはもちろん、氷を削る所作、繊細なテクスチャーなど、どれをとってもそのレベルは推して知るべし！ 紫陽花1980円 使う純氷は4℃で保管してゆるめておき、その日の気温や湿度により解凍具合を調整。刃の角度を変えながら削ることで、食材の重みなどを考慮した絶妙な厚みと質感に仕上げている。だから、食べ進めても氷はどこまでもふわりとやさしい。 和菓子職人でもある江良さんの誠実な仕事は細部にまで。シロップや餡はもちろん自家製だし、旬の果物は自ら産地と生産者を選ぶ。かき氷用に特注した抹茶を点て、錦玉羹(きんぎょくかん)などの小さな飾りまで手作りする。そこにあるのは、職人の情熱よ(涙)。 「和菓子のように、かき氷でも季節感を表現したい」と、定番2種のほかは季節限定のかき氷がどんどん登場し、常時10種前後を揃える。味にもまっすぐな姿勢にも惚れます！

奥渋谷『茶房オクノシブヤ』

[住所]東京都渋谷区神山町7-15102 [電話]03-6804-9889 [営業時間]11時～19時(18時半LO)※6～9月は10時～ [休日]火 [交通]地下鉄千代田線代々木公園駅2出口から徒歩8分、JR山手線ほか渋谷駅ハチ公口から徒歩約15分 おとなの週末2024年10月号は「ちょうどいい和の店」 撮影/貝塚隆、取材/飯田かおる ※2024年5月号発売時点の情報です。 …つづく『「昔ながらのかき氷」都内の厳選2店味はもちろん、雰囲気も◎』では、覆面調査隊が夏の定番！ガリガリ回す様子も楽しいかき氷の名店を実食レポートしています。