『来来亭』『天下一品』『山岡家』…しょうゆ、みそ、塩、こってり系「本当にうまい」チェーン系ラーメン
■1位はあっさりスープが特徴
第1位は、『くるまやラーメン』。東北・関東地方を中心に高い人気を誇る、老舗ラーメンチェーンだ。 「1968年の創業で、当初は、大きなバスを改装したラーメン屋台をしていたことから、“くるまや”という名前がつきました」(同) 前出の山本氏は、看板商品の味噌ラーメン(780円)を推薦した。 「あっさりとしたスープで、炒めた野菜の甘さを感じられる、往年のみそラーメンファンにはたまらない味。また、バターや納豆などのトッピングが豊富なので、何度も通って、自分好みの一杯を見つけるという楽しさがあります」 また、くるまやラーメンの代名詞が、真っ赤な“辛みねぎ”。それを載せた、ネギ味噌ラーメン(1010円)も一食の価値あり。 「ニンニクの効いたみそスープに、ラー油で真っ赤にコーティングされたネギを浸しながら食べると、汗をかきながら麺をすする爽快感が味わえます。暑い季節こそよりおいしいです。さらに、くるまやは半ライス無料サービスがあるので、ラーメンおじやにするのもオススメですよ」(前同) みその数だけ味がある!
■塩ラーメンの奥深さ
定番の味ながら、なかなか手が伸びないという人も多い塩ラーメンだが、店の個性が最も出ると言う。 「スープがあっさりとして、シンプルですが、だしを取る食材や、味の組み合わせで各店が個性を出しているので、食べ歩きが楽しいんです」(前出のはんつ氏) そんな塩部門の第3位は、『おおぎやラーメン』。 「72年に群馬県安中市で創業した老舗チェーンで、首都圏や他の地域ではあまり知られていませんが、実は、国道沿いの激戦区である北関東地方で根強い人気を誇っています」(前同) そして、しおラーメン(770~790円)は、 「淡麗な塩スープに、ワカメのうま味が加わって、じんわりと染みるようなおいしさ。群馬県産の小麦を使用したトロみのある特製麺とも相性抜群でした。また、ラーメンにもつ煮が付いた、ミニもつ煮ランチ(970円)があります。もつ煮をラーメンに入れると、また違ったおいしさがあるので、ぜひお試しを」(同) 第2位は、『塩元帥』。関西地方で大人気のチェーン店である。 「もとは、『総大醤』という、しょうゆラーメンの有名店でしたが、そこで出した塩ラーメンが人気になり、『塩元帥』が誕生しました」(山本氏) 看板商品の天然塩ラーメン(891円)は、70種類の食材を使った秘伝のスープが特徴。 「塩をグッと効かせていながら、タレの深みも感じられる絶妙な味つけ。また、手作りの自家製麺を使っていて、そのこだわりようは個人経営店にも負けていません。本格派の人も納得だと思います」(前同) また、関西地方ならではのサイドメニューも魅力で、 「牛スジ肉をみそで甘辛く煮た“どて焼き”を載せた、どて丼(616円)や、せんさいな味で、磯の香りを感じられる、じゃこ飯(363円)など、ごはん類も絶品です」(前出のはんつ氏)