柏 井原監督の今季限り退任を正式発表 残留争いの「責任を痛感し申し訳なく思っております」
柏は4日、コーチ時代も含め長年クラブに在籍した井原正巳監督(57)が今季限りで退任することを発表した。 【写真あり】井原監督の後任が決定的となっているリカルド・ロドリゲス氏 井原監督はクラブを通じ「今季のスタート時に掲げた目標に到達できず、再びJ1残留を争うことになってしまった責任を痛感しており申し訳なく思っております」などとコメントした。 現役時代は屈強なセンターバックで「アジアの壁」と称され、日本代表で国際Aマッチ122試合出場を誇るレジェンド。柏では09~14年にヘッドコーチを務め、その間、2度の代行監督も経験。福岡の監督を経て18年から再び柏コーチに復帰し、昨年5月にネルシーニョ前監督の退任に伴い正式な監督に就任した。 今季は残り1試合で降格圏と勝ち点3差ながら得失点で有利に立っており、J1残留が濃厚。ただ直近5試合で後半アディショナルタイムに失点を許すなど、2年連続で残留争いに巻き込まれなるど目立った結果を残せず、クラブも新たな道を選ぶことを決めたという。 後任には、かつてJ2徳島、浦和で指揮を執った経験がある中国1部武漢のスペイン人指揮官リカルド・ロドリゲス氏(50)の就任が決定的となっている。 以下は井原監督のコメント全文。 今シーズンをもって、柏レイソルの監督を退任することになりました。 ファン・サポーターの皆さま、スポンサーや自治体の方々、また選手・スタッフやチーム関係者、クラブハウスで食事や清掃、洗濯など日々支えていただいた方々をはじめ、柏レイソルに関わるすべての皆さまにご支援をいただきましたことを深く感謝申し上げます。 選手たちは厳しい状況の中でも前向きに、常に勝利をめざして戦い続けてくれました。しかし、今季のスタート時に掲げた目標に到達できず、再びJ1残留を争うことになってしまった責任を痛感しており申し訳なく思っております。 柏レイソルには2009年に加入して、ヘッドコーチとして10年半、監督として1年半、合計12シーズンもの間、このクラブにお世話になり、とても愛情を感じています。ファン・サポーターの皆さんはどんな時でも、日立台だけでなくアウェイでも我々を後押ししてくださいました。そのご声援に応えるためにも、最終節でJ1残留を決めることが私の使命だと感じていますし、シーズン最後まで全身全霊を注いで戦い続けます。最後までご声援をよろしくお願いいたします。12年間、誠にありがとうございました。