ドジャース・大谷支えるヤンキースOBとの“攻防”をもう一度
◇ワールドシリーズ第4戦 ドジャース4ー11ヤンキース(2024年10月29日 ニューヨーク) 【43年ぶり東西名門対決 WS舞台裏】ヤンキースでの現役時代に栄光を築いたOBが今のドジャースにいる。特別インストラクターのホセ・ビスカイーノ氏(56)だ。00年にド軍からヤ軍に途中加入して臨んだメッツとのWS、通称「サブウエーシリーズ」初戦で延長12回にサヨナラ安打。3年連続世界一に貢献し「とても興奮した。第1戦で(逆転サヨナラ満塁弾の)フリーマンの感情も分かる」と振り返る。 今季のビスカイーノ氏といえば3度のシャンパンファイトでの暴れっぷりで再び脚光を浴びた。日米の報道陣に“攻撃”し、テレビインタビュー中の大谷を襲ったことも。「シーズンは翔平がチームを引っ張ってくれた。僕たちは翔平のためにもPS、WSに勝ちたいと思うようになったんだ」と力を込める。 “本業”でも大谷を支える。シーズンと同様、WSでも室内打撃ケージに常駐。試合中も大谷と直前の打席や投手の映像を見ながら助言を送る。大谷が三振して戻ってきた時には持ち前の明るさで「ヘイ、何とかしてくれよ!」とジョークを飛ばして和ませており「打撃は10回中、7回失敗してもいい。重圧をかけすぎないようにしている」と言う。 「翔平は本当に楽しい人間で、みんなからとても愛されているね」。43年ぶりの東西名門球団対決。世界一を祝う4度目のシャンパンファイトで2人の攻防をまた見てみたい。(特別取材班)