20代前半のころ「薄毛を隠していた」男性が、“隠さなくなってから”気づいたこと
試した「薄毛対策製品」で効果があったのは…
その後、数々の薄毛動画を投稿しているわけだが、薄毛対策製品も試す企画がいくつかある。率先して身体を張るも、残念ながら効果を感じたのはごく僅かだ。 「AGA(男性型脱毛症)治療薬の『フィナステリド』が唯一ですね。それを飲んでからは薄くならないという程度ではなく、髪の毛がめちゃくちゃ生えてきたんですよ」 あくまで個人の実験の結果と感想としながらも、他のものはほとんど効かなかったという。知名度の高い塗り薬「ミノキシジル」でさえもだ。さて、なかでも、最近一番失敗したと感じたのは、いかにも怪しげなアイテムだった。 「『赤色LED』が発毛に効果があるとする説を検証しようと考え、内側に赤色LEDが装着されている帽子を購入しました。1か月被り続けたんですが、髪の毛が増えることはまったくなく……。髪の毛の生え際が真っ赤になり、逆にダメージを受けた感覚です。15,000円もしたので、とにかく悲しかったですね……」
やっておけばよかったのは「ドライヤー」
後悔先に立たずとはよく言ったものだが、やらなければよかったと思ったことはあるのだろうか。 「10代のころ、くせっ毛だったので毎日『220度のアイロン』をあててセットしてたんですよ。それに加え、美容学生時代はもちろん美容師になってからも髪の毛を染めたり脱色したりを繰り返していました。今さらながら髪の毛を痛めるのはよくないんだな……という実感しています」 髪の毛が傷んだとしても、男性であればだいたい半年程度のスパンで生え変わりそうだが、頭皮に薬剤がつく影響はやはり捨て置けないのだろう。 一方で、やっておけばよかったと思うことはあるのか。 「ドライヤーですね。面倒臭がりでドライヤーを使って髪を乾かすことがほとんどなくて……。半乾きだと、雑菌が頭皮にいる状態なので絶対によくないですね。薄毛になりたくないなら、億劫でもドライヤーは使うべきです」
まずは「自分が薄毛だと認めること」からはじめよう
まだ薄くなっていなければ、未来が変えられるかもしれない。では、すでに薄くなりだしている人にはどんなアドバイスがあるのか。 「やっぱり髪が薄いことはコンプレックスでしょうから、自分では認めたくないと思うはず。僕もそうでしたし。でも、傍から見て妙なセットの仕方というか、うまく隠せていない人をよく見かけます。一皮剥けるためには、なにより『自分が薄毛だと認めること』だと思うんです」 自分の薄毛を認めることによって、隠しながら生活するストレスからも解放される。だが、ほかにも要素があると続ける。 「借金をしたタイミングで返済をするために辞めたんですが、美容師をやっていました。周囲の美容師ともよく話しますが、『薄いのが悩みなんです』とはっきり言ってくれれば、“隠すスタイル”を提案できます。そうでなければ、『これは触れたらダメなやつだよな』と気を遣った結果、“素材そのままのスタイル”にせざる得ません」