「怒りを溜め込み過ぎた人はいつか爆発する」日本人が身につけたい、他人から搾取されないための正しい“怒り”の伝え方
こんにちは。人生や人間関係を上手くいかせたい共働き女性に向けて本質思考をアドバイスする、リアライフカウンセラーの藤本シゲユキです。 【前回はこちら】「今の怒るところじゃない?」怒らなさすぎな日本人が、無意識のうちにしている“損”とは 前回のコラムでは、日本人が怒らなさすぎる理由についてお話いたしました。 では、具体的にどのような怒り方をすればいいか、お話させていただきます。 その前にまず分かっていただきたいことがありまして、今回のコラムは、理不尽なことや納得できないことに抗うための方法を書き記しているのであって、普段から怒りすぎの人を助長させる内容ではありません。 つまり、怒りすぎの人にもっと怒っていいという内容ではありませんし、むしろそういう人が読まないといけないのは、アンガーマネジメントや感情のコントロールをする方法です。
日本人がもっと怒っていい理由
では本題に入ります。 いくら「もっと怒っていい」と言われても、「そもそもなんで怒らないといけないの?」と思った方もいらっしゃるかと思います。 なぜ怒らないといけないのかと言うと前回お話したとおり、怒ることができない、キレることができない人は、舐められて搾取されるからというのが一つ。 もう一つは、怒りを溜め込んだ人は不健全な爆発をすることがよくあるからです。 不健全な爆発と言っても、怒りを蓄積させた張本人に対して、溜めに溜め込んだものを爆発してぶつけるのは別にかまわないんですよ。 これはよくないことだと思っている人が多いですが、爆発しない人よりもはるかに健全です。 問題点があるのだとしたら、「もっと早くにキレれるタイミングはあったでしょ? 次からはもっと早くにキレようね」ということぐらいです。
怒りを溜め込み過ぎた人間は、関係ない人に八つ当たりすることがある
しかし、怒りを感じている張本人に感情をぶつけることができない人は、全然関係ない部外者にぶつけることがよくあります。 要するに、「八つ当たり」です。 実は誹謗中傷者にそういう人間が多く、彼ら彼女らの中には、攻撃したい相手が憎くて嫌いだから叩いているのではなく、「叩けるなら誰でも良かった」というケースがかなりあるそうなんですよ。 以前、誹謗中傷の被害に遭った女性タレントが、開示請求を行ったというニュースがありました。その犯人が50代の主婦と判明したそうなのですが、叩いた理由が「芸能人のブログを読んでたら、おすすめ記事の中にたまたま女性タレントの名前が出てきたから」だったのだとか。 こういう人ってかなり多いそうです。しかも実際に誹謗中傷者と対峙したら、ものすごく気の弱そうな人間だったという事例は枚挙にいとまがないがないので、怒りを溜め込みすぎてしまうと、その矛先が関係ない人に向いてしまうことがあるんですよね。 誹謗中傷者に限らず個人攻撃に走る人も同じで、こういう人は自分がぶちギレそうな案件や、気に入らない情報を自ら拾いに行ってるんですよ。 つまり、怒りを発散できそうな案件や情報を欲しているということです。 そしてそれらを見つけることができたら、怒りを爆発させるというわけです。 要するに、自ら情緒不安定になりに行ってるんですよね。