2025年W杯の舞台に立つために。36歳・筏井りさが定義する“いい選手”「チームにとって最適なプレーを」|フットサル
11月28日から12月1日にかけて、フットサル日本女子代表候補国内トレーニングキャンプが高円宮記念JFA夢フィールドにて行われた。 【画像】女子Fリーグ 2024-2025の年間MVP&ベスト5が決定! 今回の合宿最年長のベテランとして日本代表を引っ張るのが、筏井りさだ。 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースや浦和レッズレディースといったサッカーのトップカテゴリーでプレーした後、2018年からフットサルに競技転向。2022年からフットサル日本女子代表に選出され続けている。サッカー試合のオンライン中継 長年フットボーラーとしてのキャリアを重ねてきた筏井にとって、W杯は長年の夢。2025年に初のフットサル女子W杯の開催が決定し、幼い頃から憧れていた場所を目指すことができるようになった。 それでも、新世代が躍動するなかで、日の丸を背負い続けることは簡単ではない。代表として結果を残し、求められる選手であり続けるために、彼女が思う“いい選手”とは。輝きを増す36歳が、夢舞台を現実にするために大事にしていることを語った。
仲間が戦う姿に奮い立った
──今シーズンのリーグ戦を振り返って、率直な気持ちを教えてください。 5連覇を目指していたので残念ですが、今シーズンは開幕からうまくいかないことも多くあったなかで、いろいろな気づきがありました。改善できたこともありましたが、修正しきれずに最後に負けが積み重なってしまいました。 ただ個人的にはこの先のことを考えた時に、成長するための過程だったと捉えたらいいと思って、今必死に何をするべきかを考えて取り組んでいます。悔しい気持ちはありますけど、また頑張ろうと思っています。 ──一番大きな気づきは何がありましたか? 今までは日頃のトレーニングやフィジカル面の強度など、チームとして強みとしているところで相手を上回っていたから結果につながっていました。ただ、それに対して相手が対策してきて、ゴール前を固めてきた時や、体を張って守備をしてきた時に、それをどうこじ開けるかという部分で、もう一工夫必要だったと感じています。 結局、今はまだ個人の技術で点が取れているところはありますが、もう一個、コンビネーションの精度を上げて、バリエーションを増やさないといけないと思っています。 ──SWHレディース西宮戦は(出場停止により)観客席から見守っていましたが、どんな気持ちで試合を見ていましたか? すみだ戦は必死に戦った結果ではありましたが、出場機会を失ってしまいチームにすごく迷惑をかけてしまいました。それでも1週間、自分ができることに取り組んでいました。チームとしても一つピースがなくなっても、しっかりと練習に取り組むことができていたので、みんななら勝ってくれると信じて見ていました。 結果は出なかったし、自分自身不甲斐ない気持ちもありましたが、みんなが本気で試合に向かう姿を第三者目線で見て「やろう」と思えました。これからに向けて奮い立つ気持ちになっています。 ──チームメートには、何か声をかけましたか? 私の代わりに入った平井(成美)選手や澁川(鈴菜)選手とは少し話しをしました。試合までの1週間のトレーニングでもいろいろと話しましたが、改めて心強い存在だなと感じています。みんなもライバルですし、逆に出番があった時に自分のプレーを体現できていたので、シンプルに「良かった」と伝えました。だからこそ自分も、そのポジションをもう一度取り返す気持ちで「一緒に頑張ろうね」という話をしました。
【関連記事】
- フットサル日本女子代表19名が中国代表との2連戦に臨む!来年11月のW杯に向け、セリエA・スペイン1部の選手も国内トレーニングキャンプに招集!
- 日本女子代表、中国に5-1で勝利!初招集・高橋京花が2戦連発、海外組・原川菜々子も得点演出|フットサル
- 日本女子代表、中国に3-0の完封勝利!初招集で初得点を挙げた高橋京花をはじめ、フレッシュなメンバーが躍動|フットサル
- 日本女子代表、リーグ9得点中の松木里緒を追加招集「りおさんファイヤ」現役FリーガーもSNSでエール|フットサル
- 日本女子代表、タイでの国際大会「NSDF Women's Futsal Championship 2023」に出場する16名を発表!インドネシア、中国と対戦|フットサル