SEC廃止の好機、大量訴訟は税金を無駄に-DRWのウィルソン氏
CFTCとSECの統合構想は新しくない。2012年にバーニー・フランク、マイク・カプアノ両元下院議員はSECとCFTCが分離されているのは米規制システムにおける「最大の構造的不備」だと指摘、両機関を統合する法案を提出した。
暗号資産を推進する勢力は数年前からこの構想に注目するようになった。22年にはデリバティブの主要規制当局であるCFTCを暗号資産のトップ監督機関にする法案が、上院で提出された。現在のところ、暗号資産監督におけるCFTCの管轄はそのデリバティブに限られている。一方で改革案に対しては、CFTCの規模では追加される責任に対応できないとの反対意見も出た。
DRWの広報担当者は「SECのルール順守で誠実に取り組んできた当社としては、SECからの非難にいら立ちを感じる」と述べた。
ウィルソン氏は「次のSEC委員長にとっては、同委員会の行動を洗い直す良い機会になるだろう」と述べた。
原題:Trading Titan Don Wilson Says It’s Time to Get Rid of SEC(抜粋)
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Muyao Shen