話すことに特化したAI英会話アプリ「スピーク」って、なにができるの?CEO&CTOに直接聞いてみた
AIとならニッチなテーマでも話せる
──OpenAI社が提供している「GPT-4o」APIの導入で、新たに可能になったサービスについて教えてください。 アンドリュー:以前はあくまでスピーキングの練習ツールに留まっていた「スピーク」が、GPT-4oの導入により、いまや本格的なAI学習ツールとなりました。 特に、新しく実装予定の 「リアルタイム対話機能 」では、まるで人と話しているかのように自然で没入感が高い会話をAIと交わすことができます。 音声入力に対して音声出力で直接対応できるようになり、会話のタイムラグが削減されました。あと、AIシステムが感情やトーン、言い間違えといったところも理解できるようになってきています。 コナー:「リアルタイム対話機能」でもシナリオを自由に設定することができるんですが、AIの強みはニッチなテーマについて話せること。たとえばローマ古代史のような、一般の英会話講師ではなかなかカバーできないテーマについても、AIとなら会話ができるんです。
語学学習の本質は「つながる」こと
──AIを使えば誰でも気軽に通訳・翻訳ツールを扱える時代となりましたが、今あえて言語スキルを磨くことの意義とは? コナー:他言語を習得することは、多くの人にとって人生を変える経験です。キャリア的にも収入がアップするかもしれませんし、もっと広い意味では他言語圏の人と文化的につながるスキルとなります。 人はほかの人とつながるために言語を学ぶのだと思います。通訳者や翻訳ツールを介することでもコミュニケーションは可能ですが、やはり距離を感じてしまうものです。 だからこそ、人は常に言語を学び続けるのではないでしょうか。本気で「相手のことを知りたい」「プロフェッショナルとしてつながりたい」という願いが、言語学習のモチベーションなのだと思います。
AIは言語学習の起爆剤
──AIはこれからの語学学習体験にどのような変革をもたらすとお考えですか? コナー:AIを活用すれば、これまでよりずっと効率よく、短期間で言語を習得できるようになると思います。 現在、地球上には英語を学んでいる人が15億人もいますが、従来のやり方では挫折してしまう人もたくさんいるのが現実です。でも、もし僕たちが思い描いているような「スピーク」アプリを実現できたら、多くの人が英語を堪能に話せるようになるお手伝いができるのではないかと思っています。しかも、簡単にね。 それがさらに、まわりの人のモチベーションにもなって、過去に語学学習で挫折した経験のある人も、挑戦する意欲が蘇るのではないでしょうか。 ──「スピーク」アプリの今後の展望について教えてください。 コナー:AIは人類がつくり出したテクノロジーの中でも、もっとも意義深いものだと思っています。そのテクノロジーを使って何をつくり出せるのか、まだまだ大きな可能性が残されています。 ですから、「スピーク」の今後の展望はひたすらつくり続けていくことのみ。 ゆくゆくは魔法のように効率的な言語学習方法を確立できたなら、我々にとってこれ以上価値のある、エキサイティングなことはありません。 アプリのダウンロードはこちら(iOS、Android) 「スピーク」についてもっと知りたい>> Photo: ライフハッカー・ジャパン編集部/Source: Speak
山田ちとら