話すことに特化したAI英会話アプリ「スピーク」って、なにができるの?CEO&CTOに直接聞いてみた
しゃべることで英語脳を鍛える
──日本では、「学校でも英語を学んだはずなのに、あまり身についていない」と感じている方も多いのが現状です。なぜなのでしょう? コナー:日本のユーザーと話してみると、長年英語を勉強されていて文法に関しては辞書的な知識をお持ちなのに、話すことに対して自信を持てない方が多いようですね。正しい文法にしたがって書くことは重要ですが、脳がコミュニケーションを図る方法は別です。 誰でも母語を習得する際は、まずは声に出して話すことからはじめて、そのあとに文法を学び、文章を書くことを学びますよね。実は、はじめから文法や語彙を意識しすぎないほうがいいとは、日本人の多くが気づいていないのではないでしょうか。 ですから「スピーク」はまず、直接、人と人との間でコミュニケーションを取れるように脳をトレーニングすることに特化しています。 「スピーク」を使いはじめると、実際に声に出して何度も英語をしゃべることになります。その体験から得られる「いま英語をしゃべってるんだ!」という実感は、ときにユーザーに強いモチベーションを生み出すこともあるようです。
語学学習には、目的を持つことが重要
──「スピーク」をうまく使いこなすコツはありますか? アンドリュー:私たちが「スピーク」を開発するうえで念頭に置いているのは、「AIネイティブな言語学習法とはなんだろう?」ということです。 ユーザーひとりひとりに最適化された内容が提供されて、弱点を克服していけば、最短ルートで英語が堪能に話せるようになるはず。 AIテクノロジーと自社開発の学習エンジンを組み合わせることで、ユーザーの言語習熟度を数値化し、それにちょうど合うレベルのレッスンを提供しているので、これまで不可能と思われたような速さで英語を学べるようになっているんです。 コナー:ユーザーが明確な目的を持つことも大事ですね。なぜ英語を学ぶのか? それは世界中を旅したいからでしょうか、それとも来週のプレゼンテーションに向けて準備をしたいからでしょうか? 「スピーク」は、ユーザーの目的に沿って学習内容をカスタマイズできます。目的が明確だと、そこへ向かって習得する英語は 「functional(実用的)」なんです。そして、レッスンを終えるごとに 「microfluency(部分的な流暢さ)」 を習得することができます。 レッスンを1つ履修しただけで英語をマスターすることはできないですが、プレゼンであったり、旅行先でのやりとりであったりと、ある特定の分野においては堪能になれるでしょう。 この、ある分野で「できるようになった」という実感は、ユーザーにとってはけっこうパワフルな体験になるようで、この体験をきっかけに「スピーク」にハマる人もいます。