パリ五輪へラストチャンス カヌー日本の全ペアが決勝進出 スプリントアジア選手権
◇2024 ACCアジアカヌースプリント&パラカヌー選手権大会 2日目(18日、東京・海の森水上競技場) カヌーの着順を争うカヌースプリントで、パリ五輪出場のラストチャンスとなるアジア選手権が東京で開催。18日出場を予定していた日本の全4組が決勝に進出しました。 船をこぐパドルの両端にブレードがあり座ってこぐカヤックと、パドルの片側にブレードがあり片膝を立ててこぐカナディアンの大きく2つに分かれるカヌースプリント。1人乗り(シングル)と2人乗り(ペア)があるように乗る人数にも違いがあります。
昨年8月に開催された世界選手権で五輪出場の切符を掴めなかったアジア18か国、155名の選手がカヌースプリントのアジア選手権に参加。開会式の翌日となる2日目は、ペア競技の予選が行われました。 女子カヤックペア500mで五輪出場を目指す細見茉弥・浦田樹里組と女子カナディアンペア500mの久保田愛夏・桐明輝子組は、競技人数の関係で予選が免除。戦わずしてあす19日に行われる決勝へ進出しています。 また、2023年9月に行われたアジア大会で1990年大会以来、日本人最高勢の銀メダルに輝いた男子カナディアンペア500mの橋本将都・永沼崚組は、予選2組目を首位で通過。全体3位で決勝へ進出しました。
予選終了後、「3年前、東京五輪に出られず悔しい思いをした」と語った2人。昨年4月からペアを結成し、わずか5か月でアジア大会銀メダルを獲得という高い実力を持っています。さらにカヌースプリントの強豪・イタリアで今年1月から2か月間、合宿を行って鍛え上げられた背中や太ももの筋力で、決勝でさらなるスピードに乗ることはできるでしょうか。 もう1組、10歳差コンビの男子カヤックペア500mの棚田大志・水本圭治組は予選1組目を首位、全体トップで決勝へ進出しました。
今年2月にペアを結成したものの、お互いに「信頼している」と語るように、掛け声がなくてもパドルの動きは見事にシンクロ。予選唯一の1分38秒台を記録しました。武器と語る中盤までの粘りを決勝でも発揮し、水本選手は2大会連続、棚田選手は初めての五輪出場となるでしょうか。 あす19日に行われる決勝、パリ五輪出場の資格は1位のみに与えられます。各ペア種目残り1枚、パリ五輪への切符をつかみ取ることはできるでしょうか。