「補聴器」は慣れるまでの期間が必要なのはなぜ? 満足度調査から判明した”調整”の重要性
実例/「慣れる」までのステップを経て旅を楽しめるように
60代の女性Aさんは、夫婦でよく旅行に出かけられる活動的なかたです。15年くらい前から聞こえづらさを感じるようになり、新聞の広告で見た補聴器を通販で購入したところ、雑音などが響く割に、言葉が聞き取りにくく、だんだん煩わしくなり、たまにしか使わなくなってしまったそう。 そこでまず、補聴器のお試しから始め、最初の3週間は、週に1度のペースで店舗に来ていただき、調整しました。だいぶ慣れてきた頃に購入を決断され、その後も調整を繰り返し、Aさんの耳に慣れるまでトータル2か月の調整期間となりました。 補聴器に慣れて来た頃、和歌山へご旅行されたときのことを嬉しそうにお話してくださいました。旅先で出会った人々にふいに話かけられたときにもしっかり聞こえるようになり、何気ない会話を楽しめたそう。今までは、前後の文脈から言葉を推察して頭をフル回転しながら会話をしていたそうです。 新しい補聴器にしてから、初めて会った人から、まったく予想してなかった話題で話しかけられたときに、きちんと聞き取れて、とてもうれしかったとのことでした。これまで聞こえづらかった自然の音、那智の滝の水音や小鳥のさえずりも感じることができたといいます。 「補聴器に慣れるまで調整に頑張って通ったおかげで、今はアクティブに動けて人生楽しい!」と喜ばれていました。
★うぐいす智子先生のワインポイントアドバイス!
「補聴器の満足度は人生の喜びに影響する!専門家と一緒に2~3か月ほどかけて調整し、慣れていくことが大切です」 補聴器の満足度は人生の喜びに影響する!専門家と一緒に2~3か月ほどかけて調整し、慣れていくことが大切です 取材・文/立花加久 イラスト/奥川りな