現在の持ち家の不満は収納?広さ?利便性?次の住み替え先で求める条件とは
旭化成ホームズのGREENOVATION(グリーノベーション)推進室が、「首都圏における持家から持家への住替え意識調査」を実施した。その結果を見ると、持ち家を住み替える際に、今の住まいの不満などが色濃く影響していることが分かる。どんな不満を感じ、どういった住み替えをしようとするのだろうか? 【今週の住活トピック】 「首都圏における持家から持家への住替え意識調査」を公表/旭化成ホームズ
一戸建て(戸建)×マンション(集合)の4通りの住み替えパターン
同社の調査では、持ち家の「戸建住宅」と「集合住宅」(=マンション)の組み合わせを4通りに分類して分析し、「戸建住宅」は「戸建」、「集合住宅」は「集合」と略して説明している。調査対象は、首都圏在住(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)で、10年以内に住み替えを予定している持ち家に住む45~79歳。 調査対象から推測すると、子どもがいる場合には子育てが終盤、あるいは終了した家庭が多いと考えられる。さて、持ち家の住み替えパターンは次の4通りなる。 ■持ち家から持ち家への住み替えパターン (1) 戸建→戸建 (2) 集合→戸建 (3) 戸建→集合 (4) 集合→集合 調査ではまず、「現在の住宅の不満点」と聞いている。興味深いことに、戸建に住んでいた人が同じ不満を持っているかというと、そうでもない。次の住み替えに戸建を選ぶか集合を選ぶかで、かなり異なっている。例えば、(1)の戸建→戸建では、室温の暑さ寒さや収納に関する不満が高いのに対して、(3)の戸建→集合では、駅からのアクセスといった利便性の不満が大きい。 集合からの住み替えを見ると同じような項目が上位に挙がるが、(2)の集合→戸建では、(4)の集合→集合よりも、部屋の広さ、部屋数への不満が大きい。 たしかに、集合のほうが交通アクセスを改善しやすいし、戸建のほうが広さや部屋数を改善しやすいといえるだろう。このように、今の住まいに感じる不満に対して、それを解消しやすい住み替え先を選んでいることがうかがえる。