ミネアポリス連銀総裁、景気は力強いもインフレ退治は終わっていない
(ブルームバーグ): ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は10日、米金融当局がインフレとの闘いで進展する中、米景気は著しい強さを維持しているが、当局はまだ「完全に帰還したわけではない」と述べた。
カシュカリ氏はCBSの番組で、「われわれは仕事を終える必要がある」と発言。「インフレ率が当局目標の2%まで確実に低下していくという確信が欲しい」と語った。
9月に連邦公開市場委員会(FOMC)に公表した予測では、11月と12月の両方で0.25ポイント利下げを実施する可能性が高いとされていた。カシュカリ氏はこの見方を改めて示し、12月の「追加利下げがあり得るのは確かだ」と話した。
トランプ次期米大統領は不法移民の一斉国外追放を公約しており、米経済や労働市場にどのような影響が及ぶのか疑問が浮上している。
カシュカリ氏は、こうした国外追放は一部の米企業に「混乱」をもたらす可能性があるとしつつ、移民労働者の流出がインフレにどのような影響を及ぼすのかは不明だとした。
原題:Fed’s Kashkari Says Economy Strong, But Inflation Not Vanquished(抜粋)
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Alicia Diaz, Catarina Saraiva