「お気持ち、わかります」で取材拒否に…週刊誌記者が教える、信頼される人とされない人の決定的な違い
何気ない発言や態度によって、相手を不快にさせたり心を閉ざされてしまった経験はないだろうか?軽率な「わかる」という表現や、押しつけがましい会話など、無意識でやっているNG発言は意外とあるもの。信頼関係を築くためには、相手への配慮と自分の言葉を見直すことが大切だ。相手との関係を深める会話のコツを、週刊誌記者が解説する。※本稿は、山田千穂『ずるい聞き方 距離を一気に縮める109のコツ』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● 聞く前に人が離れていくNG行為 陰口は自分に跳ね返ってくる 会話が始まった矢先に相手が心のシャッターを下ろしてしまうことがあります。 何がいけなかったんだろう……と悩んだら、最初にどんな言葉をかけたか、どんな態度で接したか、思い出してみます。 コミュニケーションは相手があってこそ、はじまるもの。なのに、自分のことばかり考えていなかったかな? 平気で他人の陰口を言う人は、自分もどこかで陰口を叩かれている可能性が高いです。ですから私は、相手が陰口を言いはじめたら、「あ!○時から予定が入っているの、忘れていた!」などと用事があるフリをして、その場から立ち去ります。 その場を離れられない状況だったら、「そういえば」「それはそうと」作戦で、話を逸らします。 陰口を言う人は、必ず他の人からも陰口を言われています。陰口を言えば言うほど跳ね返ってくるのです。そういう人は、人に嫌われることはあっても好かれていることはまずありません。 テレビ画面上では感じが良いのに、裏方のスタッフへの当たりが強かったり、ライバル視するタレントの陰口を頻繁に言っている人は、その後見かけなくなることが多いです。
● 相手に言いたいことがあるなら 面と向かって言う方が良い あるタレントの結婚式へ、取材を兼ねて参列したときのこと。お手洗いで化粧直しをしながら、女性タレント数名が話をしていました。花嫁のドレスの話になったときに「あれはちょっと○○(花嫁)に似合っていないと思わない?」「わかる。色味が違うよね」と話を始めたのです。 せっかくのお祝いの場、しかもお手洗いには私以外にも複数の人がいたのです。妬み嫉みが見え隠れする陰口は、聞いていて気持ちのいいものではありません。 逆に、本人に言いたいことをハッキリ言って信頼される人もいます。黒柳徹子さんがまさにそうで、「あなたのそのネタおもしろくないわ」と芸人さんに面と向かって言うこともあります。 もちろん、それが許されるキャラクターを確立されているから言いやすいのかもしれません。でも身近な人を思い浮かべても、本人がいないところで陰口を言って貶める人より、面と向かって言いたいことを言っている人のほうが、人として信頼できますよね。 私も、夫や親友など腹を割って話せる相手に、よりよくなるのでは?ということを伝えるときは、直接本人にはっきり言いますし、私も言われます。そうやってお互い高め合っていくほど信頼関係も深まっていくのです。